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出たな悪の手先、貴様の言いなりにはならんぞ


 我が家の中学生が音楽で悩んでいる。なんでも、テストに「聴き取り」があるんですと。音程当てじゃありません。楽器当てでもないですよ。
 なんと、ラヴェルの曲名当てなんですと!!

 「マ・メール・ロワ」
 「ダフニスとクロエ」(第2)
 「亡き王女のためのパヴァーヌ」
 「ボレロ」
 「夜のガスパール」
 「左手の協奏曲」
    etc.

 ラヴェルなんて、私には存在しないも同然の作曲家ですから、「ボレロ」以外、持ってるかどうかなんてはっきり覚えてませんよ。や、「パヴァーヌ」は持っていました。「左手」なんて、持ってませんよ。「マ・メール・ロワ」、何それ、おいしいの? ってなもんで。
 今回の件で、「ダフニスとクロエ」が家のどこかにあったかも、やっと思いついたくらいですから。見つけました、20年ほど前に買ったCD。いまだ一度も聴いていません。今回の件があっても私は聴く気なんて、さらさら無いですよ。これからも、死ぬまで聴きませんよ。時間は有限ですから、もっと有効に使いましょう。死後に神様から聴けと強要されても、きっと居眠りするでしょうよ。あの世に睡眠があるのかどうかは知りませんが。

 子供は父親のそんな状況を、よくわかってます。図書館でCDを借りようと、自分から動いてました。

 それにしても、どんな中学じゃい! と思ってしまいますわな。
 子供によると、授業でそれらを全部聴かされたそうで。たった1度聴いて、おしまい。クラシックに付き合いの無い子供には、それでいったいどうしろと。これで内申書の点が悪くなってしまうのは、全部きゃつのせいなのか、と。
↓悪の手先
ravel.jpg (29199 バイト)
「え、俺? それ、俺のせい? ほんと?」

 おそらく冒頭の30秒ほどを聴かされて、8つくらいある曲名から選択するらしいのだが、こうやって子供は音楽を嫌いになっていくのかという好例でしょうな。



(2011/7/14)



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