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天文学/宇宙物理学


 音楽を知る以前から好きだった分野に天文学/宇宙物理学がある。1970年頃は、STAR TREKの最も古いシーズンや謎の円盤UFOを放映していた頃であり、それにつられて、宇宙の本を図書館から借りてきて、わかりもしないくせに読んで(眺めて)いた。幸い、掲載されている写真や図表が面白いのが天文学の特徴なので、そこそこ楽しんでいたものである。
 社会人になり、自分の時間が減り音楽の方面に金を使うようになって、宇宙とは、とんとご無沙汰になった。
 それから30年以上経った。今年になり、思い出したかのように再び図書館から借りてきて何冊も読むようになった。

面白いと思ったことをいくつか書いておきたい。

【惑星】
 しばらく前に、冥王星が「惑星」から「
準惑星」に降格したというニュースがあり、これは比較的良く知られているほうだと思う。もちろん冥王星がプシュ〜としぼんでしまったわけでもない。
 それより、知らないうちに冥王星のはるか外側に、冥王星と同じくらいの大きさの準惑星がいくつも(エリスなど)見つかっているというではないか。それも20世紀の最後の頃からのことだ。
 今世紀になってCelestiaというソフトをさわっていて(つまり、Celestiaが動くほどのパソコンを用意できて)初めて気付いたのだが、遠くの新発見の惑星こそ大きくニュースになってほしいネタじゃないか。それとも私が知らなかっただけなのか。
solarsystem.jpg (31665 バイト)
 ともかく、新しい世界が見つかったというのは、それだけでもウキウキする。

【系外惑星】
 系外というのは太陽系外。系外惑星は我が太陽系ではない別の恒星の惑星だ。それが既に多数見つかっているという。もちろん遠いところにあるので、発見されているものはほとんどが、木星のような巨大なガス状惑星(木星型惑星)である。大きいと見つけやすいからだ。しかし中には岩石主体で小さめ、つまり地球とか火星とかと似ていそうな惑星もある。
 系外惑星は時折ニュースになるので、これまでも見たことがある。しかし、もう2000個近く発見されているとは知らなかった。いつの間にこんなに増えていたのだろうか。
 ともかく、宇宙が賑やかであるとは良いことだ。

【銀河系】
the_milky_way.jpg (57370 バイト)
 私の子供の頃は、わが銀河系は普通の渦巻き星雲として説明されていた。しかし、今では棒渦巻き星雲になっているではないか。しかも、おまけにきれいな全体像までできている。いつの間に見てきたのだろうかw
 他にも、銀河系の周囲には大小のマゼラン雲以外に壊れかけの微小な島宇宙(銀河)がいくつかあるとか、中心核の南北(円盤を赤道に見立てて)方向にガスが湧き出ているとか、いろいろな観測成果が目白押しだ。このような新しい銀河の姿も、やはり想像しているだけで面白い。
 誰か、完璧な映像を作って見せてくれないものだろうか。

【ブラックホール】
 ブラックホールといえば私が子供の頃からあった、いわば空想上の存在だったものだが、今では「あって当然」の存在になっている。
 また、最初の頃は事象の地平線とか、時空の歪みとか、ややもするとSFに近いテーマばかりで話題になっていて、そのためか宇宙の脇役、異端児とも言えるものだった。それが今では、宇宙の歴史上で主役に躍り出ている。なんと、ブラックホールが無かったら生命の存在すらありえないとか。いったいぜんたい、こんな出世があっていいものだろうか。
 そしてわが銀河の中心核には巨大なブラックホールがあり、その周囲の状況がかなりわかっているというではないか…

【銀河中心核】
 今では、銀河中心核の周囲を高速でめぐるいくつかの恒星とか、ガスの流れすらわかっているという。私の子供の頃は、厚い塵雲や多数の恒星のために見えないというはずだったのに。
 単なる想像ではなく実際の観測データが明確に示しているというのだから、すばらしい。想像してみた映像もいくつかあるが、もうちょっとリアルなものが見たいなあと思っている。

 他にもいくつか話題があるが省略しよう。

 宇宙には我が銀河系のような島宇宙が数多くある。これまでの観測ではどうやら惑星はかなりの数があるようなので、生命がある惑星が各島宇宙に1個ずつあるとしよう。いやもっとあるよという意見もあるけど、ここはまあ1個でいいじゃないか。1個の渦巻き星雲に1つの種族である。
deep_field.jpg (50503 バイト)
 夜空を眺めるといたるところに銀河がある。
 つまり
 夜空を眺めるといたるところに生命がある。

 腕を差し上げて指さしてみる。あっちの銀河には、何かうにゅるうにゅるした生物が住んでいるかもしれない。別の方角の銀河には、ポキポキした文明人がいるかもしれない。

 これから数十億年経ったとしても、彼ら同士は決して出会わないだろうし、地球人類とも出会わないだろう。たとえ超光速航法を備えた宇宙船ができても、数え切れないほどの銀河があり、そこには数え切れないほどの惑星がある。我が銀河系に来る前に、近くの銀河に立ち寄ることで満足し切ってしまうだろう。そこらじゅうに面白いものがいっぱいあるだろうから無理も無い。

 俺も行ってみたいが、ちょっと無理そうである。






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