中古パソコンを買ってWindows 10 にしよう!
■なぜ中古PCなのか
パソコン(PC)好きの皆さんか、どうしてもPCを使わなくてはいけない人には、ここ1年のWindows
10強制アップグレード問題は近しい話題に違いない。突き詰めて言えば、Windows 10にしたくない/できないのに、どうしてWindows
10にしろとうるさいのか、ということだが、ま、それはそれとして、最新のOSが何かという興味があるのも事実。では、自分の今のPCをそっとしたままWindows
10を試すにはどうすればよいのか。
それはカンタンである。中古の、それなりのPCを用意すればよいのだ。
以下、自作PCに興味があること前提で話をする。
■フロンティアのPC、スリム型デスクトップ機を中古で入手した。
なんと、Windows 7 Home Premuim のコアシール付き。これの意味するところは何か。これに Windows 10
を追加費用無しで導入できるのである。
Windows 7 がまがりなりにも動いていたということは、Windows 10
も動くという意味だ。たしかにこのフロンティアのPC( FRS109/20A )は、メーカー自身がWindows
10へのアップグレードを推奨していない。しかし、それはどうでもいいことである。なぜなら、自分の普段使いのPCには何ら影響が無いからだ。
仕様は
Celeron E3400 (2.6GHz)、メモリDDR2-800 1GB、ハードディスク、光学ドライブなし。送料込み2500円。これで正規のWindows
10 が入手できるのだから、儲けモノではないか。足りなかったり強化したい部分があるが、それは余りモノのパーツで補完できると踏んだ。
薄い筐体とはいえ、奥行きはミドルタワーと同等、高さはマザーが短い分少し低いという程度。Micro-ATXは、こんなもんか。
■掃除
実は部品の交換、増設よりも大変なのが掃除だったりする。塗料を塗るのに使うようなハケで、柔らかい毛のものを用意する。部品を全部取り外す。自力で元の通りに組み上げ可能であることが前提だ。
とてもキタナい電源を取り外して掃除。奥深くまではできないが、ファンの表面くらいはキレイにしておかないとね。
マザーボードも取り外してホコリを取り除く。ボタン電池は…うまく動いてから交換しよう。
CPUファンも掃除。プラスティックと金属の部分を取り分けて、可能なら水洗いをしたい。今回はあまりにキタナいので、別に余っていたファンと交換する。配線が4ピンではなく3ピンだが、気にしない。
ケース自体もあちこちにホコリがあるが、これは屋外に持ち出して一気に吹き払う。もちろん、他の部品も屋外で掃除。晴れていることが条件。
■パーツを用意
Celeron E3400を、Core 2 Duo
E7200(2.53GHz)に交換。FSBが800から1066になるが、これは当時のカタログ資料などを見て、1066も可能と判断したからだ。もちろんTDPは同じ値(65W)のものであることに注意する。
メモリはDDR2-800の2GB(同じメーカの1GBx2)に交換。
250GBのSATAハードディスクを1台入れる。もともと無かった光学ドライブは追加せず。インストールには、外付けのUSB接続ドライブを使う。
光学ドライブもそうだが、普段使わないSDカードなどのリーダは、さっさと取り外す。わずかであっても電源使用を控え、取り外した分だけ熱がこもらないようにする。軽くなるのも良い。
マザーボードには、オンボード・グラフィックがあるが、今回は増設カードとして、Radeon HD5650というグラフィックボードを追加。マザー側はPCI-e
1.1 であるが、まあ、いいでしょ。
■空調
小さいながらも筐体内中央に増設カードがあると、エアフローに影響がある。筐体内がカードの存在で上下に分割されるのだ。したがって、カードの上側半分は、CPUファンのみでの空調になる。これはダメ。
ファンの増設をしたいが、今ガラ空きの筐体前面上部に設置はできるだろうか。両面テープとかでうまく置けたなら良しとしたいので、あとで考えることにする。
さっそく Windows 10 をダウンロードし、インストール。
というわけで、Windows 10 を導入できた。全く問題なく動く。
これ専用のディスプレイを中古で買ったら、何かの役に立つに違いない。
■Windows 10
の無償アップデートは2016年7月29日まで!
このように皆さんが今お使いの大切なPCを Windows 10
にしたくなかったら、ここはひとつ手頃な中古PCを買って、Windows 10 にしてしまうのが良策ではないだろうか。
適当に設定してみた中古PCの条件
(1)CPU
Core2 Duo 2GHz 以上であること、または自分で用意できること。
どのCPUと交換可能かということはマザーボードの対応FSBに依存する。このときTDPは必ず低めのものにする。
(2)メモリ
2GB以上であること、または自分で用意できること。
(3)ハードディスク(SSDでも可)
100GB以上であること、または自分で用意できること。
(4)LAN
LANコネクタがあるか、または自分でLANを用意できること。
(5)DVDドライブ、ディスプレイ、マウス、キーボード、各種ケーブル
自分で用意できること。
そして、次の2点が重要
(6)Windows 7 , Windows 8.1 のCOAシール(ライセンスキー記載)
中古PCに添付されているか、または自分で別個に確保できること。
※もちろん、すでにご使用の大切なPCのものを流用してはいけない。
(7)情報収集
当時のカタログ資料、改造を試した情報があるブログ、CPUやマザーボードの知識。
まだ遅くはない。
適当な中古PCを用意しないかね?
(2016.07.15)