« ヨーロッパでの運転について(30年間の経験から) 1 | メイン | ヨーロッパでの運転3(高速料金) »
2005年04月03日
ヨーロッパでの運転2(安全の法則)
本当に高速道路
ヨーロッパの高速道路は「本当の高速道路」です。時速100km程度の走行は「遅い車」とみなしてくれます。「アウトバーン(ドイツの高速道路)にはスピード制限がない」と言われていましたが、現在では制限スピードが表示されるようになってきました。しかし、掛け値なしの表示になっていますから、これを遵守するのは簡単です。フランスでも時速130kmという制限がよくありますが、中型車や小型車ではちょうどよい制限速度です。
3車線の高速の場合、中央車線のペースリーダーがおよそ時速130kmぐらいです。長距離を走る場合はこの中央車線の流れにのるのがコツです。最右の車線は出入りに気を使います。ペースダウンして時速100kmぐらいで走りたいときと出口が近くなってきたときには最右の車線に入ります。
一番左の車線は自信が出てきたときだけにして、「ポルシェやベンツのための車線」と思っているほうが安全でしょう。時速200kmぐらいの車が抜いて行ってくれます。こういう車はもちろん例外です。一番多いのは時速120kmから150kmぐらいの車です。
では、こんなに速い車について行けるでしょうか?
心配ありません。最近の車は時速130kmぐらいで十分安定して走れるように設計されているからです。日本の高速道路(時速100kmとか80km制限)は、いわば「中速道路」です。日本という国は、車の性能を必要以上に抑えた速度でしか走行できない環境なのです。ロータリーエンジン搭載の4ドア車がもっとも機能を発揮できるのはヨーロッパでしょう。
高速道路のメインレーンに入るための入り口レーンの長さも十分あります。日本ではやけに短い入り口レーンのために苦労することがありますが、そういうことはありません。ただし、メインレーンに入るときは車線変更になりますから、実線で入るのは違反です。点線になるまで待って入って下さい。このルールはよく守られていますので。
投稿者 tadashi : 2005年04月03日 02:00