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2005年08月18日
小さい政府のために
700兆超の赤字(国、地方併せて)をかかえる日本。 このままでは1000兆も時間の問題で、破産は目に見えている。 右肩上がりのやりかたをそのまま続けては駄目、なのは自明。 「公務員の削減」は必然。 問題は「仕事の中味を変える」ということをなおざりにしていること。 人数を減らして同じ仕事をするのでは、働くほうはやってられない。 非常勤、要するにバイト、でトータル同じ量(以上)の仕事をこなすという悪習慣は前の職場(法人化した国立大の事務)でもそうだった。 その結果、やたら忙しい事務屋さんがいる、、、、
「仕事の中味を変える例」を1つ。 車の税金徴収は、役所は請求書を郵送しユーザは金融機関で支払う、という手順をやっている。 当たり前のように見えるが、「データベース作成、書類作成、郵送」という手間。 コンピュータ化されているとはいえ、その経費はバカにならない。 それを十分カバーするくらい日本の車の税金は高いのも問題! もちろん、金融機関の処理も結局はユーザがかぶっている。
では経費を安くするにはどうすればいいか? その年度のステッカー(車の定期検査用みたいな丸いやつ)をコンビニで売る。 ユーザはそれをコンビニで買って自分で貼る。 こうすれば、誰が未払いかも一目瞭然。 これは書類での税金の支払いとして「収入印紙」がすでに存在する。
クルマの税金の場合、年度ごとに変更の必要はあるが、基本的に「収入印紙方式」にすればいい。
たまに、いっせい取り締まりでもやればいい。 こうすればクルマの税金徴収に必要な経費は大幅削減でき、ユーザの負担も減る、たとえ実質の税収を同じとしても。
唯一問題は偽造する奴が出ること。 しかし、その摘発をまじめにやっても大した経費ではない。 それは収入印紙の場合でも同じこと。
なお、このやりかたは私のアイデアではない。 これはフランスの自動車税の徴収法。 30年ほどまえにクルマを所有したときに経験した。 税額は当時で日本の5分の1くらい。 今はいくらか知らないが、安いことはまず間違いない。
とにかく本気で「公務のやりかたの改善」をしないと小さい政府は出来上がらない。 慣習にもとづく試験でいい点をとればよい、という今の公務員試験は廃止して、「公務の改善をどうすればいいか」を公務員試験の問題とするべきだろう。
投稿者 tadashi : 2005年08月18日 21:15