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2005年10月07日
栄枯盛衰
GMの調子が悪いので、トヨタが支援している。 GMといえば、シボレー。 キャデラックと並んでアメ車の代表だった。 60年代のアメリカ映画で登場する大型車を、羨望の眼差しで見ていた。 80年代になると、石油危機後の変化で、アメリカでもコンパクトが主流になった。 もっとも、日本の主流のサブコンパクトより、一回り大きい。 日本車では、アコード、カムリ(いずれも向こうのは一回り大きい)など。
ヨーロッパではサブコンパクトが、相変わらず主流で、しかもミッション(マニュアル)。 アメリカほどの変化はない。 そういえば、80年代、90年代には、GMがヨーロッパへ進出してつくったオペルが、けっこう流行っていた。 カデット、コルサ、ベクトラ、アストラなど。 最近は、あまり、見かけない。
トヨタは、クラウン、コロナで出発。 当時、他社が外国との提携で、乗用車の生産を始めたのに対し、自力でつくり始めた。 大衆車として出したパブリカは、水平2気筒。 しかも、空冷なのでオーバーヒートしがち。 バイクに車体をつけたような車。 全国の道路の整備が進むとともに消えた。
あの当時も、クラウン、コロナはいい車だったから、トヨタは小さいのを試行錯誤しただけ。 小さい車は、スバルやバイクメーカー(ホンダ、スズキ)が始め、やがて軽自動車の本格的な生産をするようになった。
トヨタの勢いはいつまで続くのだろうか?
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ダイハツ、マツダは3輪車のメーカーだった。 「オート3輪」といっていたが、不安定でスピードは出ない。 運搬用で、トラック代わり。 ダイハツは、軽の3輪を「ミゼット」といって出したら、売れた。
兵庫駅から新開地まで、このミゼットを改造して、人を運ぶ商売もあった。 それまでは、「輪タク」、すなわち、自転車で引っ張るやつだった。 ただ、乗り心地は輪タクのほうが上。
この「ミゼット」という名称。 登録していなかったのか、すぐあとで、大和ハウスが「ミゼット・ハウス」という名称で、プレハブの家を売り出した。 日本で最初のプレハブ。 ただし、6畳一間の「離れ」みたいなやつ、だった。
投稿者 tadashi : 2005年10月07日 05:00