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2006年07月29日

電子工学の終焉?

20世紀に日本人が関与した半導体関係の発明としては
  常温発光レーザー(林)
  青色発光ダイオード(中村)
  フラッシュ・メモリ(舛岡)
の3つにまとめるのが、わかりいい。
もちろん、これ以外にもあるが、デバイスというか製品につながる発明が世に残るからである。 中村さん以外のお二人はよく知っている。 林さんとは共同特許まで書いたことがあるが、残念ながら売れていない。

林さんの常温発光レーザーは、アメリカのベル研時代の仕事であり古いが、関係者にはよく知られていた。 しかし、5年ほどまえに京都賞を受賞したとき新聞記事にはなったとはいえ、世の中の人に知られているとはいえない。

これらの発明はいずれも「電子工学分野」である。 ところが、今や「電子工学」を希望する高校生は激減した。 まぁ、成熟分野の宿命でもあるが、大きな発明はもう必要ないのかも知れない。

情報分野では、坂村さんのTronぐらいか、日本人の発明と言えるのは。 しかし、Unix, Linux に比べると世界的とはいえないのが、弱い。 「チューリング賞受賞者に日本人がいない」というのとも関連する。 つまり、実践、理論ともに日本の情報分野は手薄なのである。

投稿者 tadashi : 2006年07月29日 01:48

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