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2006年12月09日

「愛の2重恨」は必要だった

昨年の7月終り(2005/7/30ごろ)、数学の期末試験問題で「i の3乗根を求めよ」という問題を見たとき、「i の3乗根なんていらない」と書いた。

事実、回路理論を教えていて、まだ、「i の3乗根」には出くわしていない。 しかし、分布定数回路の教科書には 「i の2乗根」と類似のものが出てくるのである。

もちろん、数学の問題ではない。 伝搬定数 α + jβ とイコールになる式が、分布定数の基本ファクタ R, L, G, C を含むルートの中が複素数の式なのである。 α , β を R, L, G, C で表現しようとすると、「i の2乗根」と同じような方法で計算しないといけない。 計算は 「i の2乗根」ほど簡単ではない。

よく考えてみれば、電気回路は30年ぶりに(去年から)教えているが、前の大学でも分布定数回路は専門の人が教えていて、私は教えていない。 「愛の2重恨」とかふざけてはいられない。

もっとも、「複素数の根の計算をきっちりできる」より以前に、もっと基礎的なことをしっかり理解してもらう必要があるが、、、、、


投稿者 tadashi : 2006年12月09日 12:50

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