2007年02月09日
エセ科学
「水にありがとう」というと「きれいな結晶ができる」という類の話。 酒の席でのたわごとか、と思いきや、まじめにこういうことをいう人も居るみたい。 しばらく前に流行った話としては「CDを冷蔵庫に入れておくと音がよくなる」というのがある。
命題「AならばBである」は、真か偽かのどちらかが証明されればいい。 「それは真(あるいは偽)である」ことが論理的に証明されたら、それで一件落着。 証明されなければ、それは「仮説」として残る。 世の中には、そういう証明のすんでいない仮説が山ほどあるが、中には「仮説はほぼ正しいだろう」という(その業界では)有名な話もある。 フェルマーの定理(証明される前は「予想」といわれてた、これは解決ずみ)、NP=P(=を否定で書くべき)など、、、、。
問題は、(数学的な話でなく)世の中での現象で、現時点でわかっている事実の演繹的帰結としては「偽」である内容を、「真」というのは「エセ科学」である。 そして、それを子供にまでいうのはよくない。 とりわけ、先生が生徒にそれを「真である」として語るのはよくないことである。
「人のいうことを鵜呑みにしてはいけない」と学生にもそう言っているが、自分で考えずに「云われたことを信じる」というタイプの大学生も居るのは事実。 自分で考えたり、試したりした結果のみを「正しいこと」としないといけない。
納豆ではダイエットは出来ません!
投稿者 tadashi : 2007年02月09日 01:45