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2007年08月26日

週休2日制

小学校や中学校より少し遅れて、前任の大学も週休2日になった。 1990年代の初めごろだと思う。 それ以来ずっと、「何故土曜日も研究室は営業(?)するか」という話を学生さんにしていた。 そして、「ミーティングは土曜日の午後」というのを慣例にしていた。

基本は「研究には休日はない」し、「24時間営業でないといけない」という信念にある。 ただ、安息日として、また個人的なことをする時間として、週1日は必要だろう。 しかし、週2日は不要。 という主旨のことを云い、さらに1970年代にすでに週休2日のフランスの大学での経験の話をした。 土曜日に行事はしない代わりに、研究者は当たり前のように大学に来ていたのである。

解決にアイデアの要らない研究は「くだらない研究」であるし、アイデアはいつ生まれるかわかならい。 24時間営業という所以であり、それに没頭できる楽しさこそ研究の持つ魅力である。 というような境地になってもらうためにも「研究のきびしさ」を知ってほしいのである。

もっとも現大学の土曜日には「行事」が多い。 その代わりか「研究日」なるものを設定できるようになっている。 初めは「研究はたったの週1日?」とも思ったが、前の大学と違って負担は大きいので、週1日でも研究日のあることは助かるのも事実。

ただ不思議なのは「研究はしていません」と公言する人も居る。 その場合研究日は不要だと思うが、代わりに「土曜日は休みにしろ」という労働者的発想をする。 そういう意味では、難しい大学である。


投稿者 tadashi : 2007年08月26日 16:03

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