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2009年03月29日
パリ大学中退
という表現をした芸能人(タケシ軍団の1人)が居るが、そういう日本人は沢山居る。 何故なら、(これまで何度も書いているが)フランスはバカロレアという高校卒業試験に通れば、大学へ進学できる制度になっている。 日本人は日本の高校を卒業してれば、同等資格と認められる。 それに、原則国立大しかなくて、その地域にある大学はその地名をつける。 つまり、パリにある大学はすべてパリ大学である。 これを日本で云えば、東京にある大学はすべて「東京大学」と云うことになるし、書類ではそう書くことになる。
そして、(これも何度も書いたが)卒業は難しい。 とくに、日本人のように言葉がわからない留学生にとっては、授業で単位をとるのは極めて難しい。 だから、昨日書いたOさんは(言葉の壁を乗り越えて)卒業したので、ほめているのである。 通常フランスの場合、日本人など留学生は授業が聴けるようになるため、付設の語学学校に入る。 大学入学資格はあっても学部への入学のため言葉の壁を乗り越える必要がある。 これはフランス内(パリを含め)6箇所ほどある。 グルノーブルにもあり、日本人留学生も沢山ここに来ている。 そして、本来の学部へ入るまえにドロップアウトするケースが殆どである。 しかし、日本に帰ると「XX大中退」と称している。
学歴詐称ではないけど、フランスの大学の場合、詳細を聞かないと実態はわからない。 TVでは、そんな実態はどうでもいいから、視聴者向けの表現をしている。 もっとも、冒頭に書いた芸能人の場合、最近は明治大学中退と云っている。 ただし、こっちも3日行ったきり、とか云ってるから、まぁ大学は身分保証的に使っただけだろう。
教員の場合は客員的に滞在できるが、学生さんの場合、フランスの大学に入学は出来ても「卒業する」のは非常に厳しい。
投稿者 tadashi : 2009年03月29日 06:25