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2010年10月09日
ノーベル賞異聞
ケンブリッジ大学出身のA.ミーズ教授(当時パース大学)に集中講義で来てもらったとき、「ケンブリッジ大学のノーベル賞受賞者数はフランスの受賞者数より多い」と自慢していた。 2000年のことだけど、今でもそう変わらないだろう。 ただ、新聞に出た国別のノーベル賞を見ると、米312、英107、独81、仏54とある。 いくらなんでもケンブリッジだけで54以上とは思えない。 物理と化学あたりに絞った数の話だろう。
ノーベル賞はすべての分野を網羅していない。 理系で欠けているのは「数学」。 フィールズ賞というのはあるが、40歳以下の若手対象で4年ごとだから、同等には位置づけられない。 ノーベル賞に数学賞があればフランスの受賞者数も増加する。
工学のように対象が分散すると、学問上の評価は困難になる。 経済学が同じような位置づけだけど、これはノーベル財団が出している賞とは違うらしい。 スポンサーが必要みたいで、GDPの大きい国がつくればいいのでは?
となると、10年後くらいの中国は、「ノーベル工学賞」のスポンサーになる資格がある。 このデカい国が、今年の「平和賞」にいちゃもんをつけるというのは、まだ国がマトモになっていない証拠。 「工学賞」をつくれば、中国の受賞者数も増えるだろう。 もう少し大人(おとな)になってほしい。
投稿者 tadashi : 2010年10月09日 06:22