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2011年07月27日
これまでと様相は違う(前半) 〜2014年は危機であっても〜
第2次世界大戦は、ヨーロッパ付近だけみれば、第1次大戦の続きみたいなものであった。 領土の侵略・拡張を戦争の主たる目的とした国はドイツ。 第1次大戦の同盟国、オーストリア・ハンガリー帝国はスラブ民族の反乱に手を焼いていたが、バックに居るのはロシアで単独で戦う力はなかったし、オスマン帝国も没落途上の国。 この2つの帝国は、第1次大戦後に消滅してしまった。 第1次大戦後に、復活したのはヒトラー率いるドイツだけ。 だから、ヨーロッパだけに限定すれば、第2次大戦は第1次大戦の延長戦みたいなものである。
第2次世界大戦が第1次と大きく異なる点は、日米間の太平洋戦争がプラスされたこと。 別の見方をすれば、アメリカが日本相手の太平洋を主たる戦場とし、終盤にはヨーロッパでも積極的に参戦したこと。 第1次世界大戦では脇役だったアメリカが、第2次大戦では主役になったことである。 その結果、第2次大戦後は、アメリカ支配の世界が60年余り続いている。 第2次大戦後は、ロシアを中心とするソ連がかなりの期間、対抗馬として存在したが、それもあっけなく消滅してしまった。 しかし、ソ連邦の消滅と同時に、アメリカ支配にも陰りが見え始めたのである。
投稿者 tadashi : 2011年07月27日 07:15