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2011年08月14日
ヘルナンデス 〜ヒルナンデスでなく〜
アメリカは移民の国だから、いろんな名前の人がいる。 MLBでも「ヘルナンデス(Hernandez)」が大勢いて、しかも活躍しているから、ややこしい。 去年のサイヤング賞で触れたヘルナンデス(2010.11.21)は、ベネズエラ出身のフェリックス・ヘルナンデス。 打てないマリナーズ所属だけど、まだ活躍中。 ヤンキースに引き抜かれるのでは、と思っている。 昨日久し振りにTVで見たヘルナンデスは、リバン・ヘルナンデスで、モントリオールからワシントンに移ったナショナルズ所属。 ピークは過ぎてるので、球は遅いが老練さで仕事をこなしていた。 往年の金田と似ているが、金田のように細身でなく、レスラーみたいにがっちりした体格である。
リバン・ヘルナンデスはキューバ出身で、兄オーランド・ヘルンデスもMLB選手だった。 キューバは最近やっとアメリカとも正常化しつつあるが、ついこないだまでは断交状態だった、 しかし、キューバの野球は、アマチュア球界では世界最高レベル。 だから、MLBに入るためには「亡命」しか手段がなかった。 ヘルナンデス兄弟のケースは、弟のリバンが先に亡命していたが、オーランドの亡命は複雑だった。 カストロ健在のころのキューバの話で、ボートでマイアミをめざすという手段をとった。 しかし、話は脚色されたので、当時話題になった。
キューバ球界で活躍してからMLBに入ると、どうしてもピークを過ぎてしまう。 これは日本人MLB選手の場合と似ている。 だから、オーランドもそこそこ活躍したが、期待したほどではなかった。 弟のリバンは今も頑張っているが、兄オーランドをウィキペディアで調べると「2009年6月11日、テキサス・レンジャーズとマイナー契約」となっていた。
昨日のTV(BS)の解説者は、オーランドはMLBを引退して「独立リーグでやってるのでは?」と云っていたので、おそろくそうだろう。
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オーランド・ヘルナンデス(ウィキペディアより抜粋)
キューバにいた時は国内リーグ、セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルのインダストリアレスでプレーし、1992年の優勝に貢献、10年間の在籍で防御率3.05、126勝47敗の成績を記録した。またキューバ代表ではインターコンチネンタルカップ、ワールドカップ、バルセロナオリンピックで金メダルを獲得するなどの実績をあげた[2]。
1995年9月に弟リバンがアメリカに亡命したため、国内リーグの出場停止となり、翌年7月にはアメリカのスポーツ・エージェントから金銭を受け取り、亡命を企てていた疑いで身柄を拘束され、尋問を受けることとなる。更にその1カ月後には国内リーグから永久追放された[1][2]。1997年12月、ヘルナンデスは別れた妻と2人の娘をキューバに残し[3]、他の選手ら7人と共にボートに乗って亡命を試みる。
実際には6メートルのエンジン付きの漁船であったが、ドラマチックに取り上げてもらおうと思ったエージェントは、いかだで荒波に出たと発表した[2]。カリブ海で沿岸警備隊によって拘束されたが、エージェントとキューバ系アメリカ人財団の働きかけにより、司法長官は人道的見地などから特別に在留許可を与えると発表する。しかしそうなるとドラフト対象選手となってしまうため、ヘルナンデスはコスタリカへの亡命を選択し、1998年3月にニューヨーク・ヤンキースと4年総額660万ドルで契約した。
投稿者 tadashi : 2011年08月14日 06:43