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2012年03月16日

声域と声量

元クリキン田中も最近は音程を下げた曲を歌ってるらしい。 高い音を大声で歌えるのは若い人の特権のように思う。 エルビスの場合も若いころは高音で勝負していたが、シャウトだけでなくバラードも唄っていた。 軍隊を除隊してからはGIブルースのように中音も同時に聴かせるようになった。 30歳をすぎてからは低音も使った曲も多くなったが、これは性能のいいステレオ装置が家庭に出回ってきたこと、も関係しているように思う。 安い再生装置では低音が聴こえないから。 2オクターブくらいを、かなりの声量で唄えるエルビスのような歌手はそう沢山いない。 

子供のころから歌は好きだったが、シャウトしたことはない。 歌を上手に唄うというのは、学校の歌の先生のように唄うことだと思っていた。 中学になってエルビスの曲が日本に入ってきたときも、聴くだけで唄うのはムリだと思った。 だから、シャウトよりウイスパーのほうが得意だし、高い音はもともと出ない。 それに年齢とともに声が太くなるから、エルビスでいえば高音なしの低音だけになる。 しかし、フランク永井の流行った60年代以降、低音中心の唄は全然ダメになってしまった。

最近は、男性の声自体が女性化したように思うが、これは進化なのだろうか。

投稿者 tadashi : 2012年03月16日 07:31

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