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2012年04月06日

ポアンカレ予想の解決よりも人間として興味深い 〜ベレルマン〜

「平面グラフの彩色問題」なら問題自体はすぐわかる。 ところがポアンカレ予想「単連結な3次元多様体は3次元球面に同相である」となると、用語自体を理解するのに位相数学の本を読まないといけない。 しかし、この問題を証明したベレルマンという人間の話は、位相の本を読まなくてもいい。 週刊誌的に面白い話なので、TVで取り上げられたこともある。

ベレルマンは、その功績が認められて2006年のフィールズ賞を与えられたが、受賞を辞退した。 数学の世界では、ノーベル賞に相当する名誉ある賞であるにもかかわらず、である。 それどころが、研究所退職後は無職で人付き合いもやめ、サンクトペテルブルグの実家で母親の年金で暮らしているとか。 業績がなければ、ただの引きこもり人間である。 引きこもりを止めさせるのは、いかに難しいかというサンプルでもある。

この話を思い出したのは昨日、市立図書館の数学のコーナーで数冊ベレルマン関連の本を見かけたからである。

投稿者 tadashi : 2012年04月06日 07:20

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