・・・・・・・・・・・・・・・・・

                        発責 大館市東台6-5-83 鷲谷豊  

  北羽歴史研究会 会報  NO.178   2006.(H18)2月5日

2月通例学習会を開催します、参加ください。

2月22日(水)・通例学習会開催、13:10〜15:00 於・大館中央公民館

         記

テーマ.維新秋田藩の四大事件の考察(U)

      @新政府危機と贋金  A不平士族の反政府策動、

B八坂丸での攻撃計画 C事件に関係した人達、

D志賀事件の人々   E見捨てられた平田国学者、

  担当・鷲谷                            以上

…………………………………………………………………………………………………

 2月23日・比内町文化講演会 に参加ください。  比内地方歴史愛好会

午後1時半より3時半まで 場所・扇田公民館   主催比内町芸術文化協会

              記

講演・比内地方の修験道について   講師・佐藤俊晃氏(北秋田市)

                                   以上 

……………………………………………………………………………………………………

 催事  1)2月11—12日、秋田県埋蔵文化財発掘調査報告会、於秋田テルサ

  情報       12日- 講演・大名屋敷の考古学、講師・古泉弘氏(東京教育庁)

2) 2月9日、秋田県立図書館、講演・金銀鉄砲と剣豪たちー戦国秋田の裏街道、講師・井上隆明(経法大学長) 

 3)2月15日13:30-矢立公民館・長盛大学、清水川男神遺跡の発掘調査、講師・板橋範芳(大館郷土博物館)

 4)2月25日秋田歴研協理事会、於秋田市・千秋会館、  

……………………………………………………………………………………………………

■ 第19回定例総会を終える    1月29日午後第19回定例総会は、丸屋副会長司会に

より、岩谷満男氏を議長とし開催をされました。金沢事務局長から平成17年度各報告・平成18年度事業

計画予算の提案あり、工藤会計監査の報告ともに承認決定となりました。

続いて鷲谷会長による講座「維新秋田藩の四大事件の考察」が行われ、主とした八坂丸事件については新

知見や岩崎弥太郎日記他関係文書をもとに従来説は見直されるべきと提起された。

(レジメ資料はB4版で4枚、必要会員は事務局へ。当日略講の事項は2月学習会で再講座としました。) 

講座終了後は会場を2階和室に移し懇親会を開催、柴田副会長の音頭で乾杯し懇談に入り、会長としては

今後の20周年にむけての話をしたところでしたが、その他種々懇談、菊池隆二郎氏が浅利氏初代の関東か

ら甲斐への流転説などを開陳されるなど、多岐な懇談となった次第。大雪真冬続きの毎日でしたが、当総会

の日はやや温暖となったので幸いでした。天佑と各位に感謝。 W

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・

      水や川の神様といわれる水神様について

水神、水の神は、豊作を祈願する田の神との関連が強いと考えられています。豊作になるか、あるいは凶作

になるかは、ひとえに水が必要な時期に、必要な量を得られるような雨が降るかにかかっており、水の重要性

が水の神様の本領発揮と密接に結びついていることに間違いありません。また同じく水の重要性を感ずる場所

として飲料水を汲む集落の井戸や湧水地も同様であり、ここでも水神様を祭ります。  さらに数多い洪水は、

人の生命・財産を奪っていきますが、このような川の怒りを鎮め、また水難に合わないような祈りを込めて水神

を祭ります。  このように次第に生活様式が複雑になるに従って、水の神様の性格も多様なものになって

いったと考えられます。

 水神はまた龍や大蛇あるいは鰻などの魚の姿で祭られる事藻少なくありません。毎年川にすむ大蛇に子供を

人身御供として差し出し、災難を逃れたという古くからの言い伝えを、行事として伝えているところもあります。

一方現在ではキャラクターとしてよく用いられているカッパは、水神の落ちぶれた姿であるともいわれています。

カッパ(河童)は水に住む童という意味の名前ですが、水神の母子神的な信仰から派生したものとも考えられて

います。というのも水神様は豊作の神様という、植物にとって豊かな収穫をもたらしてくれる神様であり、これ

は人間にとっても多産を約束してくれる神様でもあるという事です。水神が母なる神として考えられ信仰された

のです。

 九州を代表する筑後川の中流域久留米には、川沿いに水の神様を祭る水天宮がありますが、このお宮は安産の

神様でも有名で、このような母なる神であることが背景にあるでしょう。なお雨乞いの行事も水神信仰の一つと

いわれます。水神様を怒らせる事によって雨を降らせる行為を行う雨乞いのやり方もあります。  また川の水

を利用し地域に貢献した人も神として祭られる事があります。  古事記や日本書紀によれば、神話の中で、伊

邪那美神が火之迦具土神を生み、陰部を焼き苦しんでいた時に、尿から化生した神=水波能売命がいますが、こ

の神様の名前が水が走るという意味で、水の神・灌漑用水の神として知られている事です。       

■ 蛇口の語源    日本で始めて水道が開設されたのが明治20年の横浜。水道が敷設された当初は、

道路端に設けられた共同栓から水の供給を受けていました。この共同栓はイギリスからの輸入品で、ヨーロッパの

水の守護神であるライオンのレリーフがついていました。つまりライオンの口から水が出るようになっていたので

す。その共同栓が除々に国産化されていく過程で、ライオンは中国や日本の水の守護神である龍の形に変ってきま

した。「龍口」がいつしか「蛇口」と呼ばれるようになりました。

註、昨12月の史話懇談会で水神社の話題がでましたので上記2題をホームPから引用し追加紹介しました。

■ 大館新報元旦号に「歴史ロマン・千年前の郷土」金沢長一郎論考が掲載されました。必見。

■ 仙台市博物館の市史編纂室から「市史通信」が毎号送られてくる。5年前に大館の図書館へ伊達政宗文書の

写真取りに来てご相伴したのが縁である。お陰で少しは余得の事もあり、謝々。

■ 豪雪寒冷のこの冬はなにかと支障があり、雪解け待ち遠しい。東台は現在積雪100cmです。W

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

           次号ページ    前期ページへ     ホームトップ戻る