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発責 大館市東台6-5-83 鷲谷豊
北羽歴史研究会 会報 NO.224 2010(H22)年7月1日
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■ 7月、学習会を開催します。
7月16日(金)通例学習会 13:10〜15:30 於大舘市中央公民館
記
テーマ 1、江戸時代の農民の生活
〜休日を制限の御上の御触書を読む〜 …… 川尻茂行 氏
2、大館市史などにみるツキヨミノミコト ……… 丸屋 悧 氏
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■ 8月5日、実地研修会を開催します。
午前8時、大館中公より出発。早め集合。
テーマ 男鹿の山岳修験社寺と安東氏の城跡を探る。
■研修予定地〜大潟村渡部村経由―脇本城址…門前・長楽寺…
〜 櫻島.金ケ崎.戸賀経由→ 入道崎灯台資料展示室…真山神社なまはげ館等
…北浦経由→染川城址〜大潟村経由帰途。
・参加費、3000円 当日集金(但し昼食は各自にて調達を願います)
・参加申込は事務局長金沢長一郎42−3929までねがいます。
・一般も歓迎、友人等勧誘ください。
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■寄稿 北羽歴研は楽し 加賀谷 勝
北羽歴研の会員になって1年、リタイアした職場では常にエンドレスな緊張を強い
られたが、この会には、それとまったく違った雰囲気の緊張感があり、毎回、楽しく
参加させてもらっている。在職時代から「北羽歴研」の地道だが、堅実な活動ぶりに
注目していた。入会してみて、その実績の数々に驚いた。何しろ、これまで行った実
地研修だけでも48回、発行された会報はすでに223号を数えている。ほかに会員に
よる「史論集」の発行や、会員外の一般公開を含めて古文書の研究発表等、目を見張
る活動ぶりである。これほど熱心かつ多彩な活動を継続している団体は、県内では珍
しいのでないか。
私事で恐縮だが、リタイアする際、長年苦労をかけた山妻への罪滅ぼしに、掃除、
洗濯、炊事、シヨツピングを受け持つと宣言した。その後新たに、学校に通う孫の送迎
も日課に加わって、毎日が結構多忙を極めた。かって、ゴキブリ亭主をもって任じていた夫
の変身ぶりに、最初山妻は驚いたが、有言実行して日が経つにつれ、それが当たり前のよう
に思われると、少し腹が立ってきた。退職すれば、時間を自由にできる目論見だっ
たのに、これはどうしたことか。第一、家事仕事などは、女の分野であって、元来
保守的な男の沽券にかかわるというものだ。そんなエゴ丸出しの恨みつらみを並べる
ようになって、結局またゴキブリ亭主に逆もどり。やっと「脱家事」に成功し、獲得
した時間を充てようと、迷わず選択したのが「北羽歴研」への参加である。結果は正
解であった。いろんな職業経歴を持つ同好の士が、決まった例会に欠かさずやってく
る。しかも、みな大先輩ばかり。講師の話に真剣に耳を傾け、なによりも目の輝きが
青年のようである。忘れて久しいこの雰囲気と緊張感。入会してよかったとつくづく
思う。このうえは、先輩にあやかって何か自分探しの研究テーマを持たねばと自省す
る。
それにしても、よくぞいろいろな古文書が残っていたものだと思う。同時に、それ
を発掘してくる会員の努力には本当に敬服する。私たちが先人に学ぶのはこの古文書
のおかげであり、資料だ。在職中に、社の90年記念史の編集にかかわって、改めて
資料の大切さを実感した。私のいた職場は、新聞発行を主たる目的とする会社だった。
ところが長い歴史の中で、2度にわたる火災に遭遇し、資料のほとんどを失っていた。
したがって、古い社史はOB社員の証言や、あいまいな記憶をもとにした記述をよぎ
なくされ、すこぶる説得力に欠ける内容が散見された。頼みの大館市立図書館には、
戦中の一部と、戦後の復刊号からは大体保存されているものの、創刊期の大正期にな
ると皆無。これでは、社歴の推移は創造するしかないということになるが、想像で社
史は作れない。つまりは資料の絶対的不足の罪である。初代社長の資料さえ無きに等
しかったため、いろいろなツテを頼って資料の収集につとめた結果、平成19年、初
代社長の遺族から思いがけない遺品の寄贈があり、社史の編纂に曙光が差した。また、
参考資料を渉猟中に、創業者が明治期の若いころ、県紙魁新報を、自ら足で配達して
いた事も分かつた。90年史の発刊は、祝賀会までどうやら間に合ったが、初代社長
家の資料によって、ある程度社歴のつながりが解明され、多少なりとも、あたらしい
資料を補完できてうれしかった。リタイアする際、後任者には常に確実な記録や資料
の保存並びに整理を行うよう、特に申し送りした。
ところで、北羽歴研は、このうえなく歴史を愛する同好の士の集団であり、みずか
ら古文書をひも解き、その研究の成果を発表したり、発表しないまでもそれを学びた
いという人の集団である。歴史を愛する人は、一般にロマンチストだといわれる。そ
れは、限りない未知への探検と一種のあこがれを共有する人々が、多少なりともその
世界に接近かつ遭遇した時の感動をもって語られる場合が多い。また、歴史をたどる
とは、グローバルにいえば全人類、矮小にいえば先人が歩んできた悠久の世界を追憶
する行為であり、時には追体験をしてみる行為である。してみると、私などはまだま
だ不勉強で、ロマンチストには程遠い「似非(エセ)ロマンチスト」のレベルだろうと
思っている。 」 編記■過分な評価を頂戴、寄稿有難く感謝致します。w。
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