MY INFORMATION & DIARY

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弔事は人生勉強なり(^^ゞ
2004.6.3(木)
 先日、母の納骨をやっと済ませました。
本来ならば四十九日に納骨というのがならわしかもしれませんが、北海道の場合冬期間、墓地はすっかり雪の中・・・・というのが現状。
寒い時にわざわざ墓地まわりを掘り起こし納骨するのも・・という事で、桜や花々が咲き乱れる初夏に納骨する事に。

某日、午後から納骨。
父と弟二人で準備をしたせいか・・・お花も束になっていない物をばらばらを買ってきたので(それでも綺麗なお花ばかりちゃんとペアで)、その場で私が2花束にセット。
納骨の方法が今まで経験が無いのでだーれも知らない・・(-_-;)
以前は古い納骨堂に収めていたので、お墓を立てた際に同伴した父や母は手順を知っているはずなのに・・・父曰く「えーーっとどうやるんだっけ?」と(汗)
住職さんが来るのを待って手順を教えてもらう事にしました。
宗派やその土地土地で色々と違いがあるようですが、我が家の場合は骨壷にある遺骨をだして埋葬するのだという。
ローソクやお線香立てがついた石の所をスライドして開けると、そこにはおばあちゃんの遺骨がありました。
そして、母の遺骨をお箸で少しづつ家族全員で取ってハラハラとお墓の中へ収めました。祭壇で使った大きめの位牌(木で出来たもので戒名が書いてあるもの)も住職の手によってお墓の中へ入れられます。
その後、住職がお経をあげてくれてみんなで御参りをして終了です。

残った骨壷などはお寺でもお炊き上げをしてくれますし(有料というかお布施必要)、市の火葬場へ持っていくと無料で処分してくれます。
骨壷の箱には殆どの場合「埋葬許可届け」の書類が入っているので忘れないように手続きする事が必要です。

さて次の日、ずっとあった祭壇をお片づけしなければなりません。
実家へ行くとやっぱり祭壇に遺骨が無いとなーーんだか寂しい感じです。
父が「写真とお花はここに少しの間置いておきたい」と言うので、仏壇の隣に小さなテーブルを用意して母の写真と生花を飾る。
葬儀屋さんが用意してくれた祭壇はダンボール製の組み立てタイプなので^_^;、上に掛かっていた布を取り払い、ダンボールと共に畳んで撤去。
葬儀後に葬儀屋さんが「いつでも良いので引き取りますから」と言っていたので電話をして引き取ってもらう事にした。

弔事について、私はあまりにも何もしらなかったな〜と最近つくづく思う。
家族の死というものがそのきっかけというのはとても悲しいのだけれども、色々な意味でとても人生勉強させられているなと感じてます。

四十九日が終わった頃から、母の物を整理したり形見分けをしたりと家族で身柄フリーな私が(^^ゞちょこちょことやってはいるものの・・・
いやぁ〜結構大変です!の一言。
高価な物では無いけれど、「これを誰に?」という「答え」が見つからない時が多々ありで、かといって置いておくわけにも行かずにという感じで娘は悩みまする。
ま、ゆっくり時間をかけて天国の母に問いかけつつ整理しましょ!

時は初夏、暖かくてそれでいてすがすがしい風が吹いています。
父は恒例の山菜取りに忙しそう!
少し元気になった父を見て、きっと母も天国から見ているだろうなぁ〜と感じます。
きっとね、「もぉお父さんたらこんなに山菜とってきてね〜食べきれないのにね〜」
なんていつものように笑顔で呟いているかもしれません。

仏壇にはちゃーんと父製作の山菜の煮付けが・・・(^o^)丿

トリプル卒業式
2004.3.18(木)
 今年は、長男(高校)次男(中学)長女(小学)がそれぞれ卒業という・・
誠にもって鼻血が出そうな程メモリアルな3月でした^_^;

まずは高校。
長男の通っていた高校の卒業式は、卒業証書授与の際にクラス代表が証書を手渡しされその場で(壇上で)作文を読み上げます(驚)。
その作文がとーーっても普通の言葉で書かれた作品が多く(笑)
それがまた涙をさそったり笑いをさそったりして、とてもほほえましくあたたかい雰囲気がしました。
号泣しながら一生懸命読み上げる子、元気に先生へのメッセージを読み上げる子、ちょっと本音を交えて友達へのメッセージを読み上げる子、本当に色々でした。
中でも一番「うるうる〜」のつぼにハマってしまった男子生徒の作品。
先生や友人たちへのメッセージ文を読み終えてから、真っ直ぐ保護者席に目を向けて爽やかな笑顔で言いました。
「僕にはお母さんがいません、小学生の頃に他界しました。でもそれから今日まで父は本当に大切に僕の事を育ててくれました。僕は父の子供である事に今誇りをもってます。これからも迷惑をかけるかもしれないけど、今まで本当にありがとう!
感謝してます!」
もぉ・・・・・他の保護者の方々ももらい泣き〜(もちろん私も(T_T))
「高校の卒業式なんざ、きっとクールに終わっちゃうんだろうな〜」なんてナメて出席した私はすっかりやられてしましました^_^;

次に、中学。
昨今の公立中学は地方都市の札幌でも色々とやっかいな問題があったりしているのが現状。「本当に中学生?」と思えるような輩も居たりして・・・
そんな中学の卒業式、多少の心配をしつつも式は順調に進んで行きました。
次男の中学は卒業式に「合唱」を何曲か在校生や卒業生が歌います、この歌が結構つぼにはまってしまいます。体育館を揺るがすほどの力強い合唱は数々の想い出に浸ってしまうアブナイ瞬間・・・・当然ウルウル波が来てしまいます。
式終了後にクラスに戻り先生へ一人一人花を渡す段階で、担任がうるうる波にやられてしまいました^_^;
「一人一人から花を渡されるなんて・・・ずるいな・・・」(言いつつめがねを取る)
最後に先生が言いました。
「君たちはたかだか15歳、人生語るにはまだ早い。だからしっかりやってください、いい出会いをたくさんしてください。きみたちも先生もみんな仲間がいるから色々な事に挑戦できるしやれるんです。」
・・・・・やるね・・ドラちゃん(注:先生のニックネームです(^^ゞ)

さて、ラスト小学校。
もぉずーーっと続いていた「運動会」「学習発表会」なんぞが無くなるかと思うと母もちょっと感慨深い・・・
娘の担任は初めて高学年を2年間担当し初めて卒業生を出すという「熱い女性」でした。PTAの学級代表をしていたので懇談の際には常に「すみません横にすわってくれますか?」となんだか先生の保護者気分の1年間でした。(笑)
卒業式当日、娘も心配ながら先生も心配という複雑な心境・・・
証書授与式では一人一人が名前を呼ばれ校長先生から手渡しされます。
その時にバックで事前に録音しておいた一人一人の「夢」についてコメントが流れます、これがまた個性豊かでとってもいい感じ。
「泣かない」と言っていた娘はなんとかこらえてがんばってましたが、先生は名前を読み上げる所で少し「うる波」が発生!周りから「がんばれ!」とささやき声が聞こえる・・・なんとか持ちこたえたものの、式終了まじかの卒業生合唱では涙涙〜
そりゃ〜ウルウル波が来ないわけないですもんね〜
式終了後、教室に戻っての最後のHRでは先生号泣!
子供達が先生に花束をひとりづつ渡すので、その花束スタンバイを隣でしていた私もちょっともらい泣き(結構耐えてました)。
ころあいを見計らって、子供達に花束を渡してもらうため先生の代わりに進行。
「先生に最後に一言言って花束を渡してあげてください」と言うと、みんな「ありがとう」の言葉をちゃんと言って渡してました。
泣きながらも先生は最後に・・・・
「先生はいつまでもあなたたちの味方だという事を忘れないでください。先生は今一番幸せな卒業生をおくる担任だと思ってます、先生になって良かったと心から思える日々でした。そして・・・保護者の皆様、この子たちを産んでくれて私と出会わせてくれた事に感謝します!ありがとうございます!」
あぁ〜、もぉダメでした・・・ウルウル波の大波です、ジョーズです(T_T)

やっぱりどの卒業式もウルウル波は来ちゃいます。
どの先生もとっても良い先生で我が家の子供達はとても幸せな日々を送ったのだなと改めて感じました。そして感謝!

学校生活というのは、子供にとって社会性を育む場所。
でもはたして子供だけでしょうか?
私は親にとっても、今一度勉強をする場所・期間だと思えてなりません。
色々な親がいて、先生がいて、地域があって、町内会もあったりして・・・

−人はみな一人では生きて行けないもの−

まだまだ親修行は続きそう・・・(-_-;)
トリプル卒業式を終えて、ふがいな親をサポートしてくれた全ての人に感謝。


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