東京にも観に行って来ました、これも学会の合間をぬってですが・・・。7月9日国立西洋美術館(6月28日〜9月19日・ドレスデン国立美術館展)に行って観て来ました。
午前中は学会に参加して、午後4時くらいに入館しました。今回は、BLUE HEAVENの管理人のTakさんと一緒に『窓辺に手紙を読む女性』を観ることができて、とても楽しい時間を過すことができました。
今まで考えたことがあまりなかった、描かれた時間は何時ごろか?朝か夕方か?季節は?また、カーテンは本当にそこにあったのか?お互いの疑問を語りあいながら、過すのは、とても楽しいものでした。
『窓辺に手紙を読む女性』が、沢山の人に愛されて、皆が語り合うことができるということは、本当に良いことだと思います。そういうことが、本当の意味で芸術を楽しむということではないでしょうか?こういう作品を残してくれたフェルメールに本当に深謝します。
今、その時のことを思い出しながら書いてます。やはり、注目したのは、光のあたることによってできる、明暗の美しさです。『窓辺に手紙を読む女性』の服の黒の部分でも、明るい部分と暗い部分があり、フェルメールはそれを見事に描いています。これだけは、実際に作品を観ないとわからないものです。壁の暗いところと明るいところも実に微妙に描かれています。
閉館までの、短い時間でしたが、二人はほとんどの時間を『窓辺に手紙を読む女性』の前で過しました。至福の時間を過し、美術館を出ました。『ああ、こういう楽しみ方もあるんだ。』ということを痛感しました。美術館を出た後も、ビールを飲みながら絵のことを語り合った、本当に充実した一日でした。
(2005年8月11日作成)
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