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1.下絵 | 2.完成 |
この絵は、当初ランプを題材とした絵を考えました。ランプをつけて、親子が手紙を読むところを描きたかったのです。モデルが、妻と娘と一緒に、大分から今治に帰った時の写真だったので、背景は海の波です。暗い感じなのは、夜の旅行だったためです。
下絵を描いている途中に、何かの関係で自分には背景に、左目をつむった男性の顔が浮かんできました(1.下絵)。わかりますか?手紙を読む女性の右足が鼻、置かれた手紙が口に見えたのですね!たまにこういうことはあります(⇒『Soldier and a Laughing Girl』)。私は、そういうイメージは大切にしたいんです。
そこで、絵を描きなおすことにしました。物語を作ったわけです。何かの知らせを告げる手紙が、戦争中の親子に届きます。戦争に行っているのは、手紙を読む人(母親)にとって息子で、ランプを灯そうとしているのは、息子の妻です。母親は急いで、手紙を読みたいために、せかします。ところが、妻は、何か悪い知らせでは?、と躊躇しています。彼女の右手は、その様を描いたつもりです。
その手紙には、息子(夫)が被弾して戦死したことが書かれています。
この絵を描いたことは、イラク戦争があったこと、その時期にフェルメールを見にマドリードにいって、ピカソのゲルニカを見たことが影響があるかもしれません。
如何ですか?感想を聞かせてください。
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(2003年6月19日作成)