ホーム>フェルメールの新発見>『フェルメール・レッド』について
フェルメールの色彩を述べる時、その話題に上るのは、ゴッホが言ったように(⇒ゴッホ(1))レモンイエロー・ブルー・グレイでしょう。ところが、こうやって何点か作品を観ていくうちに(現在23点)、特徴的な色の一つとして、ワンポイント的に使われる、赤色の存在が気になって来ました。
その赤色は、本当の赤色やワインがかった赤色でないく、日本で言うなら朱色だと思います。そう昔習字を習っていた時に先生が直してくれた、あの色です。
実際に作品で追ってみましょう。
女主人と召使い(部分) フリック・コレクションにある作品ですが、女主人のお腹のところで、使われています。 |
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真珠の首飾りの女(部分) プラド美術館の『フェルメールと室内画展』で観た(⇒感想(1))のですが、髪の毛を飾るリボンの色として、使われています。 |
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ワイングラスを持つ女(部分) これは、アクセントというより、そのものという風に使ってあります。実に、じつに奇麗でした(⇒感想(2))。 |
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絵画芸術1(部分) 絵の中の画家の足元、ストッキングの上の部分で使われています(感想(4))。 |
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絵画芸術2(部分) 同じく絵画芸術から、画中に描かれた地図のマークに使われています(感想(4))。 |
こうやってフェルメールの絵を観て行くのも、面白いものです。