「デルフトの小道」のひとつのポイントは、中に描かれている人物だと思います。全部で四人の人物が描かれてます。真ん中の歩道に座っているのは、二人の子供たちらしいです。あとは、編物をされている人物と、掃除をされている人物がいます。
この作品に人物がいなかったら、寂しいものになってしまいます。フェルメールは、全くの子供を描かなかった画家なので、道で遊んでいるのが子供たちなら珍しいです。
私は、尾道の田舎で、結構道端で遊んでました。また、人があまり歩かない道を見つけるのが好きで、「抜け道」を発見しては、皆に自慢していました。ただ、あまりにもマニアックなため、その道は、近道だけど、他の子供の道にはなりませんでした(^-^)。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「白く塗られているのは、消毒用の石灰だと思う。」(⇒フェルメールの眼・穏やかで容赦ない目指し・26ページ)と記載されています。ペストなどの伝染病が流行った時代だそうですから、そうなのかもしれません。ペストは、今は撲滅した伝染病といわれてます。
「音のない静止状態という印象をうける絵・・・」(⇒VERMEER・デルフトの眺望・16ページ)という記載があります。確かに、絵から受ける印象は、そのようです。そのことは、不思議なことに人が描かれることによって、むしろ増している気がします。
私は、中央のモス・グリーンの扉が気になりました。あまり、他の作品では使われていないので面白いです。絵全体をみわたしても、結構ここをCatch eyeしてしまいます。
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