ホーム>作品>(20)>(21)>リュートを弾きながら待つ女性
「窓辺でリュートを弾く女性」の1番のポイントは、やはり「娘」だと思います。この娘は、何をしているのでしょうか?コメントを書く前にお風呂に入って、ボーとゆぶねにつかりながら、どう書こうと考えてました。ほとんどは、勢いでコメントを書いているのですが、時々時間をおくようにしています。今の予定でいけば、この作品を入れてもあと四つ、我ながら、「早いなあ〜。」と思いました。ふと、以前にコメントした「ぶどう酒のグラス」の中で、同じような楽器(シターン)が、描かれていることを思い出しました。
この娘は、彼(先生?)を待っているのだと、私は思いました。だから、窓の向こうが気になるのです。そして、リュートを弾いているのでなく、これから(彼の前で)弾くであろう準備をしているのだ、と思いました。フェルメールは、過去の作品から、また新しい作品を作ったことになります。
彼女は、いつもと同じ黄色のマントと少し違った、白の襟の黄色の服を着ています。特に、右袖は窓の光によって奇麗に明るく輝いています。彼女が見につけている真珠の首飾りとイヤリングは、1944年に作品を洗浄した、初めて表れたものだそうです(VERMEER・愛の誘惑・45ページ)。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「女性はリュートを調律しているようだ。窓の外をみつめながら、右手でコードを弾き、左手でベックを調整しつつ、・・・」(⇒フェルメール・窓辺でリュートを弾く女・78ページ)確かに、左手は確かに、ネジを廻すような別の動きをしている気がします。残念なのは、女性の髪です。多分フェルメールなら、見事な装飾を描いていたはず(描く予定だった)ですが、よくわからない状態です。
(2002年7月8日作成)
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