ホーム>作品(秀作と作者)>(11)>(12)>(13)>(14)>(15)>(16)>(17)>(18)>(19)>作家と秀作(20)
「ギターを弾く女性」は、名作とは思えません。割愛しようかと思いました。ただ、この作品はフェルメール作品の中では、いつもと違うという意味で、コメントするのも面白いかと思い残しました。この絵は、ロンドンの近くのケンウッドにあります。そのホームページも見てみましたが、作品は発見できませんでした。
この絵は、ギターを弾く女性が、顔を右に傾けて、見えない人のために、ギターを弾いて聞かせているという構図です。飾られた絵とギターは、恋愛のイメージを、右窓のカーテンの下に、なにげなく置かれた本は、恋愛によって読書がないがしろになることをあらわしているそうです(⇒VERMEER・愛の誘惑・46ページ)。皆さん、思うことはありませんか?私は、高校時代に急激に成績が下がった思い出があります(^-^)。
この作品は、フェルメールの晩期に描かれた作品で、フェレメールが亡くなったあと、妻・カタリーナが、借金のかたにパン屋ファン・バイテンに譲られた作品のうちのひとつです(⇒フェルメール論・停滞の時代・131ページ)
どのようにかわっているかを考えながら、「ギターを弾く女」をCatch eyeしてみましょう。
私は、この絵はフェルメールが別の試みをした作品として、大切と思います。
次は、同じ楽器を弾いている作品として「窓辺でリュートを弾く女」について述べてみようと思います。
(2002年7月8日作成 9月9日加筆)
ホーム 戻る 次へ