ホーム作品(20)(21)

 「窓辺でリュートを弾く女性」のポイントの一つは、「」だと思います。窓には、紺色のカーテンが描写され、壁に影が奇麗に描かれてます。窓からの光によって、顔は照らされてます。


 ところで、フェルメール作品の中で、窓はよく描かれますが、この窓と1番似通ったものは、「真珠の首飾りの女性」の窓です。フェルメールの作品を観て来られた方は、気づいて来られていると思います。彼は、同じものを使った時は、同じメッセージを考えていることが多いようです。

 
 ということは、この窓は、「真珠の首飾りの女性」と同じく、これから、先生でなく、恋人(不倫相手)と時を過ごすことをあらわしているのかもしれません。これは、私の全くの推測ですが・・・。



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 「リュートは個人での独奏で好んで用いられた楽器で、その意味でごく親密な性格を持つ楽器であった。」(VERMEER・愛の誘惑・46ページ)。やはり、調律をしながら、相手を待っているのでしょう。


(2002年7月9日作成)


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