北京音楽留学体験記
by てんてん

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(2000/9/2)
第三話:「北京へ行くの巻」及び「留学生活始まるの巻」


 てんてんでございます。
この巻でやっとこさ北京に踏み入ることができました。

 さて、北京の古い首都機場(飛行場)に着いた時には荷物が重くてへとへとでした(飛行場、新しくなりましたね)。
 二胡も琵琶もハードケースで重たく、背には、電化製品の入ったリュック。大きいスーツケースには日用品と楽譜が入っていました。

 それと、もうどきどき。知り合いもいないし、これからどうなるのだろうかと。
 半年間中国語を学ぶことになるX学院の分校は、北京師範大学の前の第二付属中学校の中にありました。ですので、学校という感じはなく、間借り状態でした。
 時たますれ違う中学生はとてもおっさんくさく、髭が伸びているし、大きいし、茶髪はいるし、なんだか、中国のイメージが違っていてびっくりしました。



「留学生活始まるの巻」

 留学生寮の同室の友人は私と同じ年齢で、きさくな良い人で、その後、たくさん助けてもらいました。
その彼女、シンリさんという日本人の人です。

 まずは部屋割。それから、地壇公園近くの衛生検疫所に日本で取ってきた健康診断書が有効かどうかの証明をもらうのだけど、それに数日かかります。それが返ってきて初めて、公安局で居留証の手続きができるのです。

語学学校の留学生証
(画像をクリックすると別ウィ
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 この居留証がないと、中国に滞在できないのですね。管理されているのです(帰国時に返したのでありません)。

 語学学校に半年分の授業料と寮費を支払い、晴れて入学手続き完了という所。なんか忘れてるかな?


 クラス分けはテストもしたかな? 結果中国語初級クラスで、授業は週に5日。朝8時から12時ごろまでで、老体にはきつかったです。椅子も固くてね。
 午後からは希望者に戯曲の身段とか太極拳とかの授業がありました。
興味はあったんですけど、気持ちに余裕がなくてやめました。
 土曜日は校外学習の日で、学校が引率して北京市内を巡っていました。私は二胡のレッスンがあるので、行ったことがありません。しくしく。

 私の日課は午前中語学学校の授業に出て、午後は二胡の練習、夜は中国語の勉強。
週に2回、二胡のレッスンのためにZ老師の家まで行きます。老師のレッスンは無駄話もふくめて、通常3、4時間、最長7時間というものでした。むちゃくちゃだよ。

 二胡の練習は同室のシンリさんがひいて良いというので、部屋で練習してたんだけど、さすがに申し訳ないこともあり、シャワー室で練習してたんです。でも、体調をすぐに壊すために、一人部屋にしてもらいました。

 そうそう、肝心のご飯なんですけど、中学生が並ぶ食堂に一緒に並んで、おかずを必死で叫ばないと、なくなっちゃうか、相手にされないかなんで、なかなか大変でした。
 大体、ご飯には石が入っているし、饅頭は固いし。でも、食べ応えがありました。


 次はやっと、Z老師登場です。



 *北京を歩くにはこの地図がお薦め
中国地図出版社<袖珍 北京生活地図冊>
ポケット版で、携帯に便利。でも、北京の町並みはすぐに変わってしまいますので、ご用心。
(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大表示されます。)

地図の表紙

地図の中身(北京の市街図)

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