現在の年代測定のハイテク技術に付いて調べて見ました。色々有って、とても素晴らしいですよ。
まずは年代算出項目を挙げてみましょう。
- C14放射性炭素年代測定法
- 元素の中で炭素は「C」で表され、元素番号6番、12の質量で「6C12」と書きますが自然
界の中には質量数14の放射性炭素「6C14」が微量に存在します。
この「6C14」は約5570年(最近は5730年との研究も有る)で半分の量に減少します。
- 動植物が生きている間は、生命活動によってその存命中の自然界と同じ比率の「6C14」
を持っていますが、死ぬとその瞬間から新たな「6C14」の取入れが無くなり、減少を始め
ます。よって土器や木材などの資料の「6C14」を測定すればその減少率から年代を推測で来ま
す。
- 現在の技術では約1ミリグラムの資料が有れば年代測定できるそうですが、約6万年前
が測定の限界と言う事です。
- その他の放射線法
- カリウム・アルゴン測定
炭素の代わりにカリウムK40を使う方法で約3万年から50億年まで測定可能
- フィッション・トラック法
一定年数で自発核分裂を起こすU(ウラン)を利用し、分裂したウランのトラック(飛跡)を
数える方法
- 熱ルミネッセンス法
石英などの結晶が放射線で照査された時に、原子内の電子が跳ね飛ばされて出来た
不対電子を利用する法・・・(-_-;)??
- 考古地磁気年代測定法
- 知ってましたぁ?昔地球の南北(磁石の)は現代と方向が違っていたんだって!で〜この
「地磁気」の変化を分析し、研究する学問が「古地磁気学」と言うそうです。磁石にくっつく
金属(鉄・ニッケル・コバルト等など)を含む岩石の残留磁気を調査分析する事で年代を推定
するものです。
- ・・・と書いてる私もチンプンカンプン・・・・・要するに基準となる年代の確定している遺
物の「残留地磁気」のデータを集め、調べたい遺物との「相対年代」を測定する方法な
そうです。
- 鉱物は熱せられると磁気を失い、冷やされると再び地磁気を記録する性質が有るそうです。
そこで、遺跡の炉やカマドのそばで見つかる岩石や焼土を調べると、その遺跡が使われた
最終年代の地磁気が記録されてることになります。
- 年輪年代測定法
- 年輪といえば「木」ですよね〜。年輪は断面を見ると1年に1本できる訳ですが、その幅や
形はその年の気候に左右されます。
で、あらかじめ年輪の出来方が解っていれば、遺跡から出た木材の年輪を重ね合わせて
一致する範囲を見つける事によってその材木の伐採された年代が判るのです。
- 現在、光谷拓実先生がデータを作り、スギで紀元前1313年まで、ヒノキで紀元前912年
までパターンが出来上がっているそうです。
- 火山灰考古学
- 日本は火山列島ですが、火山の爆発で噴出される灰や岩石はその火山独特の特徴が
有り、周囲に何センチかの厚みでつもります。−−テラフ層と呼びます。
文献資料が残されている時代で有れば、その火山の噴火前と噴火後の区切りが判ります。
- 現在の火山学では、噴出物を分析する事により何万年前でどの山の噴火なのかおおよそ
判るそうです。
そこで各遺跡で発掘される土層の中のテラフの粒子や厚さを調べる事によって、それがどの
火山で有るかとか噴火年代を推定します。
- 土器編年表
- 約1万2千年前に始ったとされる縄紋時代は、その土器表面に縄紋が付けられていた事に
由来する訳ですが、(ちなみに弥生時代は土器の発掘された場所の名前に由来する。)
この土器はその時代毎に、大きさ・縄紋の付け方・形 などに特徴が見られ、それを時代毎
に表したのが土器編年表です。もちろん弥生式土器も表にされています。
- 詳細年表は後日・・・・
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