串本・橋杭岩
Kusimoto Hasikuiiwa

串本
  何度見ても不思議な岩である。橋の杭のように見えるから、橋杭岩とのことであるが、本当に見事に出来ている。地殻変動で、第3紀層の頁岩(ケツガン、堆積岩の一つ。泥が固結した岩石のうち、薄くはげる性質のある物を言う)の亀裂から、石英祖面岩が噴出し、岩脈の柔らかい部分が波に浸食されて出来たものとのこと。
橋杭岩
  「一つ二つと、橋杭立てて、心届けよ、串本へ」、「アラヨイショ、ヨーイショ」と串本節にも歌われている。丁度、海岸から大島に向かって、約700mにわたり、大小40余りの巨岩が一直線に並んでいるから驚きである。
  今回は、会社の旅行で浜松まで来たので、宴会の後、先輩のT氏、U氏を誘って、旅館を抜け出し、そのまま夜行列車に乗って、串本までやってきた。
  こ の橋杭岩を見たくて、わざわざ来たのである。その甲斐があったと思うほど見事だった。
  串本町は、和歌山県南端で、紀伊半島の先端に位置し、中心は潮岬のある陸繋島と本土を結ぶ砂州の上に立地している。砂州の西側にある袋港は、大阪から江戸への回船ルートの寄港地として栄えたが、今は観光と漁業がメインとなっている。
  この岩が、一番大きい。観光客の目玉ともなっている。向かいの大島(紀伊大島とも呼ばれている)は、面積9.9Ku で、島の大半は火成岩からなり、海岸段丘が発達している。
  西岸の大島港は、カツオ漁の基地となっている。この辺一帯は、吉野熊野国立公園に指定されている景勝地となっている。
  
  橋杭岩を堪能した後、潮岬に向かった。今回は、この後、潮岬、那智大滝鬼ヶ城に寄り、また夜行列車で東京に戻った。そして、そのまま、会社で仕事をした。今思えば、若さとは故、タフ(無茶)であったと思う。
  橋杭岩は、この後、3度訪れているが、何度きても素晴らしい所である。


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