南海和歌山軌道線の痕跡

1997.12.28 

 昭和46年(1971年)3月31日限りで62年の歴史を閉じた「南海和歌山軌道線」の廃止後26年経た現況をリポートします。

岡公園で保存中の321  321 内部

和歌山市岡公園に保存されている321、毎年5月5日のこどもの日には内部も公開されています

黒江室山団地公園で保存されている322

322はJR黒江駅近くの室山団地内で集会所として利用し保存されています

和歌山城公園の軌道敷きの石

軌道敷きの石は和歌山城公園で利用されており、紀伊風土記の丘にも移設されています




本社と車庫跡

 和歌山電気軌道の本社と車庫のあった所は今でも「車庫前」と呼ばれ和歌山バスのバス停がありますが、国道42号線は一つ手前の「堀止」から一つ先の「高松」の間にバイパスが開通し、電車道は県道となり交通量はかなり少なくなりました

車庫前付近

バス停の左側NTTの所が本社跡、右側のビル西本カメラから奥が車庫の跡です。

和歌山バス本社

 また和歌浦口にあった電留線の跡は和歌山バスの本社車庫になっており、高速バスもここで休んでいます



紀三井寺−琴の浦間の専用軌道跡

 紀三井寺−琴の浦間の専用軌道は紀三井寺緑道として整備されています。

専用軌道紀三井寺の分岐点

紀三井寺電停跡 左側は紀三井寺参拝道、JR紀三井寺駅、正面は専用軌道跡で紀三井寺緑道の起点

紀三井寺緑道 浜の宮付近

紀三井寺緑道 浜の宮付近 紀三井寺団地に行く道との交差点

和歌山側トンネル入り口

和歌山側のトンネル入り口、トンネル内には照明もありかなり人通りがある

海南側の紀三井寺緑道の終点 国道42号線との合流点

紀三井寺緑道の終点、琴の浦で国道42号線と合流します、見えているトンネルは国道42号線南行き車線



その他
和歌山軌道線通学定期乗車券

和歌山軌道線の通学定期券、妻の恭子が小学生時代通学に使用していた物が残っていました

さよなら乗車券

さよなら乗車券、走行中の車両は和歌山電気軌道色の1004号、真砂丁電停にて

現在の真砂丁付近

上の真砂丁の現在の姿、周囲の建造物が大きくなっている、走行中の和歌山バスはオーシャン塗色


廃線系の話題 和歌山市電の車両 野鉄資料館 南海北島支線

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