ライブスチームの運転


726. 令和5年4月 OS法隆寺定例運転会 (その3)  (R5.7.1掲載)

 (その2の続きです)

3.5インチゲージ MOUNTAINEER(マウンテナー)です。 奥はOS製 5インチゲージ コッペルです。


 角度を変えて、見てみます。 右側がMOUNTAINEERで、 左側がコッペルです。 MOUNTAINEERは3.5インチゲージですが、5インチゲージと思えるほど大きいです。


 MOUNTAINEERに関しては、令和5年1月の定例運転会で各機器類を見させていただきましたが(711. 令和5年1月 OS法隆寺定例運転会 (その1)(R5.5.10掲載)参照)、 今回、気づいたものがあります。これ()です。


 
 角度を変えて、上から見てみます。これ()です。 アップで見たのが右の画像です。煙室から公式側に横に突き出ています。 ハンドポンプのハンドルが目立つせいか、これまで気がつきませんでした。


 ”機関車を吊り上げるときに使うのかな?”と思ったのですが、煙室に繋がっていますので、???です。 オーナーさまにお尋ねすると、外部ブロアーの取り込み口だそうです。 画像は煙室戸を開けて中を見たもので、この配管()に繋がっており、 煙突の下から吹き上げて通風を効かせるようです。


ドンキーポンプの蒸気の流れについても、一部新たに見ることができました。


 この画像は令和5年1月の定例運転会時に撮影したものです。 運転室のドンキーポンプグローブバルブを開くと、飽和蒸気は蒸気管を通って前方に送られ、 煙室の中に入ります()。 スーパーヒーター(過熱管)を通って過熱蒸気となり、煙室から出てきて()、ロスコー式給油器を経て、 ドンキーポンプに送られます。役目を果たすとドンキーポンプを出て、再び煙室の中に入ります()。


 煙室内を見てみます。ドンキーポンプグローブバルブが開いて前方に送られた飽和蒸気は、 この配管()を通って、スーパーヒーター(過熱管)に向かいます。 スーパーヒーター(過熱管)を通って過熱蒸気となり、この配管()を通って煙室から出ていき、 ドンキーポンプに向かいます。役目を果たしてドンキーポンプを出て、再び煙室の中に入った排気は、 この配管()を通り、煙突の下から上に吹き出し、通風に寄与します。


 その他の配管も見てみます。
 @:外部ブロアーの配管です。公式側から煙室に入り、煙突の下から吹き上げて通風を効かせます。
 A:ブロアーの配管です。運転室の通風弁(ブロアーバルブ)を開くと、ボイラー内の配管を通って煙室に入り、煙突の下から吹き上げて通風を効かせます。
 B:主蒸気管です。この配管を通って、それぞれ左右の蒸気室/シリンダーに向かいます。
 C:吐出管です。煙突の下から吹き上げて通風を効かせます。

(その2へ戻ります)   (その4に続きます)  


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