ホームコメントしなかったフェルメール作品赤い帽子の女性

赤い帽子の女性

 赤い帽子の女性は、縦22cm×横18cmの作品で、キャンバスでなく、板に描かれています。この作品は、フェルメールのものではないのではないかと議論されているものです。


 この作品を直接観たわけでないので、よくわかりませんが、フェルメールが描いた女性とは、少し違う気がしました。この作品は、ワシントン・ナショナル・ギャラリーにあり、フェルメールの作品とされています(ワシントン・ナショナル・ギャラリーのホームページ)。ところが、私には、『フルートを持つ女性』と赤い帽子の女性の画家が同じ作者ように思えました。ナショナル・ギャラリーのホームページでは、フルートを持つ女性は、フェルメールの身辺の画家となってます。



 皆さんは、下記二つの絵を観てどのように思われますか?

赤い帽子の女性 フルートを持つ女性

ご意見(作品の真偽・好みなど)を聞かせてください。


 顔の似た感じ、背景の模様一辺倒なところ、上半身で腕のところまで描かれているところ、帽子をかぶっているところなど似ています。


 フェルメール作品の中で、板に描かれたもの・帽子をかぶった女性は、この二作品だけです。
専門的な考察は、フェルメールの世界の議論の分かれる《フルートを持つ女》と《赤い帽子の女》(242〜246ページ)をお読みください。さらに、仲良くさせて頂いているごんさんも、学術的に考察されていますので、是非ご覧ください(⇒フェルメールの手紙・赤い帽子の女)。


 二作品を比較しますと、レベル的には、赤い帽子の女性の方が好感を持てます。奇麗で繊細です。ただ、一番の魅力である赤い帽子の色に、疑問を感じます。フェルメールの赤は、音楽レッスンワイングラスを持つ女のような朱色に近いものだったのではないでしょうか?この作品のは、赤すぎる気がしました。


 それとは、別に、フェルメールだったら、まずしない、あることに私は気づきました。それは、フェルメール新発見(ひとみの描き方)で述べました。


 フェルメール作品であるかどうかの真偽は別として、この二作品を12月には、ゆっくり観て来たいと思います。実際の原画を観れば、新しい発見があるかもしれません。


(2002年11月5日作成)


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