ホームフェルメールと巨匠たちヘラルト・テル・ボルフ(1)

ヘラルト・テル・ボルフ(1)

 ヘラルト・テル・ボルフ(1617〜1681)は、フェルメールと生前より親交があった人物です(1653年4月22日にふたりは法的書類に連署しています)。テル・ボルフの方が早く生まれ、遅く死んでいます。


 フェルメールの『手紙を書く女性』は、テル・ボルフのこの『手紙を書く女性』がもとになっていると思われます。『フェルメール作品』を観ていくと、時々もとの題材の作品に出くわします。フェルメールは、日本人が中華料理を取り入れ、日本オリジナルのものをつくるように、アレンジして素晴らしいものを作ることも上手かったみたいです。


 私は、マウリッツハイス美術館で、この作品を観た時、作品が小さいのに(○o●;)ました。『手紙を書く女性』は、縦39.0cm×横30.0cmと小さく、板に描かれてました。制作年は、1655年頃です。この大きさを、フェルメール全作品大きさ比較に照らし合わせて比較してみますと、フェルメールの『手紙を書く女性』縦45cm×横39.9cmより小さかったです。


 この絵は、テル・ボルフの人間性(優しく・穏やか)を現すものです。手紙を一生懸命書いている女性に、好感が持てます。イヤリングもかわいいです。壁に掛けられた大きなコートは、きっと彼女のものでなく、手紙の宛て主の男性のものではないでしょうか?きっと、彼は戦争に行っているのでしょう。この絵は、お勧めです。皆さんもマウリッツハイス美術館訪れた時は、見落とさないでください(フェルメール作品の隣りの部屋です)。素晴らしい作品でした。


 帰国後気づいたのですが、私は、マウリッツハイス美術館で、テル・ボルフの名作を見落としてます。そのショックで、かなり落ち込んでしまいました。次のページでは、そのことを掲載します。

手紙を書く女性

 フェルメールとテル・ボルフどちらが好きですか?と訊かれたら、やっぱりフェルメールを選ぶと思います。理由は、『筆のタッチ』ではないでしょうか?こればっかりは、変えることが難しいのですが、フェルメールのタッチは、細かく繊細で人間の域を超越したものがあると、私は思います。


(2002年9月10日作成)


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