オンナのコのバイオリン協奏曲 2!
あれから4年、奇しくもバイオリン協奏曲を新たに購入していなかったのだが、ほんと4年ぶりにオンナのコによるバイオリン協奏曲を買ってしまった。Lisa
Batiashivili(リサ・バティアシヴィリ)による、バイオリン協奏曲だ。
2008.9.5時点では、輸入盤のみの発売。番号は、SONY BMG
88697334002
そりゃもう、ジャケットの写真を見たとたんに欲しいと思った。その後でベートーヴェンの協奏曲だとわかったのだ。
とりあえずそのあたりの心の動きは
(あ、可愛い)
(ベートーヴェンじゃないか)
(なんだ、ソニー・クラシカルか…)
(カップリングは、知らない曲だなあ)
(指揮者がいない!)
まず、女性だから奇をてらった演奏はしないだろうなという安心感があった。さらには指揮者がいない、つまりドイツ・カンマーフィル・ブレーメンを彼女自身が指揮しているが、これは伴奏もオーソドックスなものになりやすいということを示している。もちろん何の根拠も無い。ちなみに録音時点での彼女の年齢は28歳である。
もうひとつ書くと、写真が多い。
ソニー・クラシカルだからのことと思うが、ジャケットの裏にも彼女のカラー写真があるし、解説書の裏表紙もカラー写真があるし、CDを取り出すとケースの裏側にも可愛いカラー写真があるではないか。さらにライナーノートにはモノクロ写真2枚があるので計6枚だ。これはつまり、惚れたら買えということであるに違いない。
ジャケット買いをさせるような企画は、たとえばドイツ・グラモフォンでは絶対にありえないことである。
ソニーというと私にはイヤなイメージがあって、たとえば日本人のピアニストなら必ずショパン名曲集を録音させるとか、以前に買ったヒラリー・ハーンは、組み合わせのジンマンが曲者であるとか、勝手にリマスタリングと再発売を短期間に繰り返すとかだ。
今回のCDは、指揮者がいないし、名も知らぬ現代曲がカップリングされているので、彼女の意思が全面的に通っているとみてよいだろう。また、ライナーノートには、この2曲についての彼女の言葉が1ページ掲載されている。周囲のオジさん連中は女の子にあれこれ強要してはいけない。このままの企画で、マイペースで活動させてあげてほしいものである。
ちなみに、カップリングの曲は独奏バイオリンとオーケストラに編曲したもので、編曲者はお父さん Tamas Batiashivili
だそうです。
(2008.9.7)