「デルフトの眺望」の1番のポイントは、この空だとと思います。この雲は、見事の一言です。特に手前の、積乱雲が、素晴らしいです。この灰色・黄土色がかった雲の描写に、フェルメールの凄さを見ました。ほとんどが停まっている風景の中で、雲だけには変化を感じます。
この雲の合間から光が射しこめて、奇麗な淡い黄色の建物(新教会)を照らしているそうです。そのことは、意図的とされています((⇒VERMEER・デルフトの眺望・19ページ)。確かに、本で見る限り、背景の方が明るく描かれています。しかし、実際に観てみないとわからないと思います。
私のパソコンでは、スクリーンセーバーの中にフェルメール作品を入れているのですが、「デルフトの眺望」の画像が動く時は、雲が動いていってるみたいで、結構楽しめます。
私は、この雲が、絵に雄大な奥行きを作ってると思います。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
雲ばかり目が行ってしまうが、雲の間から垣間見る空の色もステキだ。コバルトブルーの色だと思う。
「デルフトの小道」の時と同じく、奇麗な空を紹介しておきましょう。下写真は、5月の末に学会で仙台に行った時、友人に車に乗せてもらい、高速を通って、山形に向った時のものです。山形美術館に行って来ました。この空は、如何ですか?