牡鹿半島
Oshika Peninsula

御番所展望所
  昨夜は、福島県のいわきに泊まった。そして、陸前浜街道(国道6号線)を北上し、仙台の手前の岩沼で奥州街道(陸羽街道、国道4号線)に合流する。
  仙台から右に折れ、石巻街道(国道45線)を松島に向かって走った。今回は南三陸が目標であるので、松島では一休みしただけで、そのまま石巻街道を牡鹿半島に向け走った。
   石巻で女川(おながわ)街道に入り、牡鹿半島の付け根である渡波(わたのは)から石巻鮎川線に入った。
   牡鹿半島は始めてであった。小さい頃、男鹿(おが)半島と読み方の区別が付かなかった。こちらはおしか(牡鹿)半島と言うのであるが、やはり似た様な呼び名で間違いやすい。鹿の角の形をした半島だから牡鹿半島と名付けられたのであろうと思って調べてみたら違った。語源はアイヌ語で、オ(接頭語)+シカ(海岸)らしい。
泊浜(とまりはま)
   牡鹿半島は仙台湾の東側に太平洋側に突き出た半島である。昔は、仙台からみて遠島(とうしま)とも読んでいたとの事。
   半島の属島として、女川湾側には、網地島(あじしま)、田代島、そして先端付近には有名な金華山(きんかざん、上の写真)があり、仙台湾側には江ノ島、笠貝島、二股島、足島等があり、リアス式海岸と合わせ、深い入り江の多い美しい海岸線となっている。
   牡鹿半島は全体として、標高400m内外の丘陵みたいな感じとなっており、海岸段丘が発達している。その上を牡鹿コバルトラインが走っており、その終点が先端の御番所展望所となっている。丁度、金華山が真下に見下ろせる所である。
   ここからの眺めは素晴らしかった。その後今夜の宿、泊浜に向かった。
高白浜
  泊浜は小さな民宿しか無かった。そこまでの道は車一台がやっと通れる狭い道で恐る恐る走った。ここ(民宿きのこやま、松川宅)での食事は凄かった。生ウニを、生卵の様にたっぷりとご飯にかけて食べるのは豪快で旨かった。
  金華山沖は暖流と寒流がぶつかるところで、好漁場として知られている。そのせいか民宿とは思えないほど海の幸が豊富な夕餉であった。
   翌朝、泊浜を散歩した後、大石原浜を経由して女川に向かった。女川の名前は、前九年・後三年の役(1062年)の時、源頼義に追われた安部貞任(さだとう)が一族の子女を避難させたことから来ているとのことであった。
   牡鹿半島というと、もう一つ支倉(はぜくら)常長が欧州に向け出航した月ノ浦を思い出す。
   古よりの自然の良港が多いということなのだろう。鮎川港は最近までは捕鯨の基地でもあった。又、属島の江ノ島は江戸時代、流刑の地でもあった。
   コバルトラインは、牡鹿半島の稜線を走っているため、非常に見晴らしの良い道路である。ところどころに、展望台を兼ねた駐車場が整備されているので、歴史を振り返りながら、リアス式海岸の変化に富んだ海岸をゆっくり見ることが出来る。
   この後、リアスブルーラインを雄勝、北上川河口、気仙沼、そして唐桑半島に向け走った。複雑な入り江に沿った、カーブの多い道であるが、景色が素晴らしく、快適なドライブであった。



ルート

いわき(泊)〜仙台〜松島〜石巻
〜牡鹿半島、月ノ浦〜御番所
〜泊浜(民宿きのこやま、泊)〜大石原浜〜
女川〜雄勝〜北上川河口

走行距離 230km

駐車場

コバルトライン 小積駐車場
御番所展望所、他
無料

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