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女主人と召使い

 「手紙を書く婦人と召使い」の1番のポイントは、「女主人と召使い」でしょう。


 一生懸命手紙を書く女主人、それを後で腕組みして待つ召使いが、見事に描かれてます。季節は、春・夏でしょうか?女主人は、いつものマントを着ていません。その換わりに、白いブラウスを着て、真珠?を散りばめた頭巾を被ってます。奇麗な衣装です。それに比べ、召使いは、茶色のワンピースに、紺色のエプロンをしています。「婦人と召使い」の時と同じかっこうです。生活をあらわしているのでしょうか?


 私には、この絵の主人公は、女主人でなく、召使いだと思います。その存在感は、相当なものです。彼女が、全ての監督なのかもしれません。
 



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 「恋文を主題としたフェルメール作品の中で、女中は特別な役割をはたしている。」(⇒VERMEER・秘められた憧れ・55ページ)女中が、常に中に入っていたようです。


(2002年7月4日作成)


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