ホーム作品(秀作と作者)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)作家と秀作(17)

婦人と召使い

 「婦人と召使い」は、女主人と召使いの三作品の中のひとつです(⇒作品共通項目リストNo.5)。作品が作られた時期は、ほぼ同じですが、この作品が1番早いみたいです。私は、三つの作品の中では、この作品が1番すきです。理由は、召使いが優しそうで、女主人によく仕えていそうだからです(^-^)。この絵は、「兵士と笑う女」・「中断されたレッスン」とともに、ニューヨークのフリック・コレクションにあります。そのホームページも見てみました。確かに記されていました(フリック・コレクションの中の「婦人と召使い」)。


 
この絵は、比較的大きく、三つの中では1番大きいです(⇒フェルメール全作品大きさ比較


 この作品も、女主人に召使いが手紙を渡す瞬間を見ているわけですが、書かれている内容がとても気になります。


 そういうことを考えながら、「婦人と召使い」をCatch eyeしてみましょう。

婦人と召使い


この絵では、今のところ3箇所Catch eyeしました。探してみてください。

答(女主人と召使い)

 私は、この絵はフェルメールの、本当にフェルメールらしい絵だと思います。「ああ、これはフェルメールですね。」と、シロウトの私でも迷わず思えます。フェルメールらしい、淡い黄色ブルー濃紺が使われてます。テーブルクロスのブルーは、「青衣の女」のものと同じ色感じがします。コートの皺まで詳細に描かれてます。


 これだけ、完成された絵なのに、この絵には、未完成の作品では?、という疑いがあるそうです。フェルメールは、どこまで追及するつもりだったのでしょうか?彼は、一つの作品を納得できるまで、描くタイプだったことは、間違いありません。


 次は、同じ設定ながら、アイコンタクトがない「手紙を書く婦人と召使い」について述べてみようと思います。


(2002年7月4日作成  9月7日加筆)


ホーム  戻る  次へ