「ミネルンバvs魔人フック」


  VS  



魔人フック「この連続分銅鉄砲を…くらえーっ!」


シュバンッ! 魔人フックの左手に装備された大砲がミネルンバめがけて発射する!

ミネルンバ「あぶないでございます!!」

間一髪かわしたミネルンバ! 体勢を立て直すと、聖星剣を構え、魔人フックに斬りかかる!

魔人フック「あーーーっ! 一発しかない連続分銅鉄砲を、よくもかわしてくれたなっ!!!」

ミネルンバ「お覚悟っ!でございますー!」

魔人フック「うわ〜! 助けてくれー!! …なーんつってな。食らえ!連続分銅鉄砲っ!!」

ミネルンバ「!?」

なんとたった今発射されたはずの連続分銅鉄砲がふたたび発射されたのだ!!空中にいるミネルンバにはかわしようが無い! 命中!!大爆発!!!

ミネルンバ「キャー!!」

爆発に消えるミネルンバ…。

魔人フック「ザギーッギッギッギ!!! 見たか!この『真・連続分銅鉄砲』の威力を! 前回の失敗を繰り返す俺様ではないわ!」

そう!魔人フックの新たな武器!「真・連続分銅鉄砲!それは弾丸にヒモをくくりつけて発射した後回収するという画期的なアイデアの元に誕生した
スーパーアイテムだ! これにより分銅鉄砲は名実ともに「連続」となったのだ!!(余談だが、魔人フックは復活六悪魔のリーダー格なのだ。)

魔人フック「”悪魔は同じ失敗を繰り返さない”! ザギーッギッギッギィ! 」

高笑いをあげる魔人フック。…が。「…んん?」 爆発のおさまった後に、人影を発見したのだ。


立ち上る土煙の中、ミネルンバはいまの命中の瞬間を思い出していた。

迫る弾丸。「もうダメだ」 そうおもったとき、頭の中に誰かの声が響いたのだ。

謎の声(…インボーアーチ)

ミネルンバ「えっ?」

謎の声(レインボーアーチと唱えるんだ)

ミネルンバ「レ、レインボーアーチっ!!」

ミネルンバは、その謎の声に従って言葉を唱えた。すると、聖星剣から虹が、実体化した虹が出現して弾丸からミネルンバをガードしたのだ!
それどころか、体の奥からどんどん力が沸き上がってくる!




「体に力が!? 今の声はなんでございましょう???」


そんな、考えているミネルンバを魔人フックは睨んでいた。弾丸は確かに命中した。しかし奴は生きている。
その事実が、魔人フックを慎重にさせているのだ。データを得るべく、ミネルンバをまじまじと見つめる魔人フック。

ミネルンバは、傷こそおっていないものの、爆風で服がボロボロになってしまっていた。ずきんもとれ、長い髪が風になびいている。
それを見た魔人フックは、…不覚にも赤くなってしまっていた。

魔人フック「ほ、ほーう。よく見れば天使にしてはなかなかの美しさではないか! (…にっくきピーターの子孫を従わせるのも面白いな。) 
 よし!オマエ!特別にこの魔人フックさまのお嫁さんにしてやろう!」

ミネルンバ「お断りでございます!!」

魔人フックの衝撃の発言を、即答で返すミネルンバ! そうだ、いまは戦闘中だ!

魔人フック「ガーンッ! 失恋っ!? …じゃあ死ねェー!! 連続分銅鉄砲!分銅鉄砲!分銅鉄砲!」

ドカン! きゅぽんっ! ドカン! きゅぽん!たてつづけに回収されては発射される連続分銅鉄砲!!

それをかわしながら間合いをつめていくミネルンバ! 

魔人フック「逃げるなあ! 連続分銅鉄砲!」

ミネルンバ「いまでございますっ!! たああっ!」

シャキンッ!剣が一閃し、星が飛び散る。 溢れる理力が剣を振るうたびに、星となって飛び散る…!!

魔人フック「なあにい!?」

なんとミネルンバは魔人フックが鉄砲を発射した瞬間に懐に飛び込み、連続分銅鉄砲のヒモを断ち切ったのだ!

魔人フック「あらーっ!! 連続分銅鉄砲のヒモがーー!!!?」

ミネルンバ「長所は短所と表裏一体、あなたの敗因は、その武器一つに頼り過ぎたことでございます…!」

魔人フック「ち、ちくしょー!ちくしょーちくしょーっ!!!」

ヤケになってミネルンバにつっこむ魔人フック。その鈎爪がミネルンバに迫った瞬間!!

ミネルンバ「セントスターソードっ!!」

チャキンッ! ミネルンバの振り下ろした剣が、魔人フックの体をふたたび星屑の塊と変える!!

魔人フック「あらーーーっ!!! …ちくしょおおおお! 覚えてやがれ〜!かならずオマエを…」

フックがそう言いかけた時!

ミネルンバ「…しつこい人はキライでございますっ!! はあっ!!!」

ミネルンバは振り下ろした剣をそのまま返し、下から上に向かって魔人フックのからだをVの字に斬り裂く! ジャジャキンッ!

魔人フック「ヒデエ!! …ぎゃばっ!!」

二回斬られた魔人フックの体は…星屑よりも細かく!そう、まさに星砂と呼ぶのに相応しい大きさにまでなって飛び散ってしまう…!

ミネルンバ「砂を全部集めれば体は元に……戻るかどうかちょっとわからないでございます、ね。。。」

やりすぎたかな? という感じでミネルンバはべろをちょこんと出す。


その時であった!!


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