セレンスｖｓ魔矢

「セレンスvs魔矢」

　　ｖｓ　　

二人を包む闇はいつのまにか竹林へとその姿を変え、舞台を整える。
その身を巨大な矢と化して、迫り来る魔矢の猛攻！

こっちに来たかと思えばあっちへ、あっちに行ったかと思えばこっちへＵターンしてくる魔矢の突進攻撃をギリギリのところでかわしつづけるセレンス！

魔矢「クキィーーーーー！　なあーんで当たらないんだよぉ！　でえーもぉ？　そんな状態で、いつまでかわしつづけていられるかなぁ？」（早口）

先ほどからの魔矢のするどい攻撃のせいで、セレンスの服の端々が切れ、破けた所の肌があらわになっている！
しかし、セレンスの頭を支配していたのは、それによる羞恥心ではなく、むかし同じ相手と戦った事があるような…そんな既視感（デジャブ）だった。

セレンス「（なんか思い出しそうな…　んっもー！　こんなことしてる場合じゃないだわさっ！　はやくオズたちと合流しなきゃいけないのに！）」

魔矢「コラァ！　戦いの最中に相手から目を離すなあ！ぼーっとしてるとォ！　痛い目みせちゃるぞォ！　『矢り害魔性』！！　びゅびゅんっ！！」（早口）

魔矢の放った数十本の矢が次々とセレンスめがけて殺到する！

セレンス「その技はすでに見切っただわさっ！　ほわたたたたたあたぁ！ほあちゃあっ！！　」

迫り来る矢をつぎつぎに”ごう鐸”で撃墜するセレンス！未知の力が彼女の体から溢れ出す！

「この力…ごう鐸から誰かの声が聴こえるような…」

しかし！？

魔矢「やるなあ！じゃあこいつはかわせるかっ！？　てぇーーーいっ！！！！」（早口）

矢を発射した後、すかさず自分自身を発射する魔矢！！　飛び道具から突進攻撃への連携攻撃！！
右にも左にも逃げ道無し！　あやうし！セレンス！

セレンス「その攻撃には…これだわさあああっ！！！　たあーーっ！！」

だが！迫り来る魔矢に向かってセレンスは大きくジャンプした！！！
それはまるで魔矢の攻撃をあらかじめ知っていたかのように！

魔矢「なにぃ！　上だとォ！？　　え、白！？」

上を見上げた魔矢の横ッツラを思いっきり”ごう鐸”で引っぱたくセレンス！！魔矢「げぶぅっ！」
セレンスの”白”に目を奪われ油断した所に、直撃を食らった魔矢はたまらずバランスを崩す！そこへ！

セレンス「もういっぱつ！！」

左の”凛々ごう鐸”が唸りをあげて魔矢の顔にめり込む！魔矢「ぎゃばっ！！　お、お見事。…キュウ。」

そのまま竹林につっこみ動かなくなる魔矢。

セレンス「ハア…ハア…甘く見るなって…いったはずだわさ…！」

その時であった！！

全部読んだらこっちへ