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何故フェルメール(4)?

 フェルメール作品の素晴らしさに、新たな女性の美しさを描いた作品といえることです。普通妊娠中の女性が、1番美しいといわれますが、その時期を描いた作品というのは、ほとんどないと思います。


 しかし、フェルメール作品の中には、その時期を描いたと思う作品があります。「真珠の首飾りの女」・「青衣の女」・「天秤を持つ女」の、三作品です(詳細は、リンクしてお楽しみください)。
 

真珠の首飾りの女 青衣の女 天秤を持つ女

 また、衣装であって、妊婦でないとする意見もありますが、私は下腹部がでるこの体形は、明らかに妊娠をあらわしているものと思います。フェルメールは、子沢山(⇒フェルメール論・文末資料4-1.ヘルメール家系図)であったので、妻・カタリーナが、妊婦であった時期が長かったことが影響しているかもしれません。さらに言えば、フェルメールは女性の美しさを本当に知っていた作家といえるでしょう。このことは、本ではあまり触れられてません。


 制作年別全作品を作成しました。その結果、この三つの作品は、1662〜1665年という時期に描かれていることがわかりました。この時期に、「妻・カタリータの妊娠している姿を題材にしたのではないか?」と思います。


(平成14年7月11日加筆)

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