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窓辺で手紙を読む女
この作品は、妻・カタリーナの若い頃のモデルという説があります。大作だと思います。私の「真珠の耳飾りの少女」の次に好きな作品です(⇒フェルメール作品リスト)。むしろ、絵全体の構造を考えると1番好きなのかもしれません。
この作品でも女性は、手紙を読むことに没頭しています。ただ、「青衣の女」との違いは、手紙をほとんど読んでしまっているということです。また、「青衣の女」では、明らかに、喜びを感じているように伝わって来ます。それに比べて、(この女性の表情がわからない。)というのが、正直な感想です。
ある日は、(手紙を最後まで読んで、別れが告げてあり、悲しんでる。)ように観えることもあり、また別の日には、(窓が開かれており、良い知らせを受けている。)ようにも観えます。
私が思うには、その日の自分の気持ちで、作品を観て、色々感じてるみたいです。ですから、この絵は、どうしてもドレスデンに行って観てきたいのです。本物から自分がどのように感じるかを、知りたいのです。
フェルメールの作品の内で、窓が描かれた作品は多数あります。しかし、これ程大胆に描かれている作品はありません。窓の影も丁寧に描写されてます。そして、、内側に開いているということは、明らかに外のものを中に入れるということです。
今回は、Catch eyeを使いますので、マウスポインタを載せても、何もでませんが、女性の目線は確実に手紙の終わりの方を捕らえてます。
この絵では、4箇所Catch eyeしました。探してみてください。
答(窓辺で手紙を読む女)
フェルメール(Vermer)は、作品を描くのに、時間をかけて描いてます。創作の途中に消したり、変更をしたりしています。この絵は、その代表的なものです(⇒お勧め本No.4・フェルメールの世界若きデルフト画家の歩み・63ページ)。そのことが、数少ないが、素晴らしい作品を残したことにつながったと思います。
次は、名作として有名な「牛乳を注ぐ女」について、掲載します。
(2002年6月6日作成 8月28日修正)
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