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窓と鳥籠

 「中断されたレッスン」のひとつのポイントは、でしょうか?。この窓は、大層古ぼけて質素です。ただ、ヴァージナルの前の二人の窓のひとつと同じ窓です。そして、丁寧に影が描かれてます。ということは、フェルメールは、この絵を描いた後で、それをもとに「ヴァージナルの前の二人」の構想をねったかもしれません。


 それとは別に皆さんは、この鳥籠をどう思いますか?この籠は、他の作家があとで描いたという説があります。(⇒フェルメール・中断されたレッスン・64ページ)私も、そのように思います。鳥籠の影はありませんし・・・。この場所に、この籠の必然性はないと思います。でも、実際に観てみないとわかりませんが、・・・。



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 窓から入った光は、テーブルの上と、少女と先生には、影響を与えていますが、部屋全体を照らしてません。「ヴァージナルの前の二人」では、窓が沢山あったせいか、部屋全体を明るく照らしてます。このことは、ひょっとしたら、フェルメール自身の変化を現すのでは、ないでしょうか?つまり、「ヴァージナルの前の二人」を描いた時のフェルメールは、自信と希望があふれて邁進していたのではないでしょうか?明らかなものは、何もありませんが、私には、そう思えてなりません。


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