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画中画

　「恋文」のひとつのポイントは、絵の中に描かれた２枚の画中画でしょう。


　特に、帆船が描かれたた海景画は、大切といわれています。「恋文」の作品の中にも暗示を与え、それは、心躍る気持ちを演出していると思います。きっと、手紙を受け取った女主人は、ときめき、雲のように舞い上がっているのでしょう。

　

マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

　「フェルメールが亡くなった後で作成された財産目録に記載されている２点の海景画の１点が、おそらくこの絵であろう。」（⇒フェルメール・恋文・108ページ）フェルメール自身が、画商をしていたので、家には沢山の絵がかけられていたのでしょう。


　ところで、皆さんは、もう一つの絵をどのように思われますか？私は、どちらかというと、フェルメールは、こちらの絵が好きだったのではないか？と思います。というのは、こういう木立の風景画が、結構作品に出てきます。


（平成14年６月28日作成）


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