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「恋文」は、女主人と召使いの三作品の中のひとつです(⇒作品共通項目リストNo.5)。作品が作られた時期は、ほぼ同じ時期みたいです。どの作品からコメントするか迷いましたが、女主人が1番若い「恋文」から始めることにしました。この絵は、「青衣の女」・「牛乳を注ぐ女」・「デルフトの小道」とともに、アムステルダムの国立美術館にあります。そのホームページも見てみました。確かに記されていました(国立美術館の中のフェルメール作品)。
この絵は、大きくはありませんが、内容は充実しており、「絵画芸術」に匹敵するものがあると思います。フェルメールらしい作品といえるでしょう。
この作品も、女主人が手紙を受け取る瞬間を見ているわけですが、書かれている内容が気になります。
そういうことを考えながら、「恋文」をCatch eyeしてみましょう。
私は、この絵が大好きです。今までの人生で、恋文を直接相手から受け取らず、友人から受け取った人、反対に友人に恋文を託した人、もっと対象を広げれば、「恋文」を送った人、貰った人、全ての人が、好きになる作品だと思います。
実際に「アムステルダム国立美術館」で観た『恋文』は、落ち着いた雰囲気をはなってました。『牛乳を注ぐ女』のブルーの美しさに、心奪われるものもありますが、やっぱり、恋文の、女主人と召使いの目線のやり取りに、そして、フェルメールの奇麗なサインにも、感銘を受けました。盗難事件後、本当に、この美術館にもどって来て、良かったと、思います。『恋文』も、「ここが1番落ち着くわ。』といっているようでした。
次は、同じ設定の「婦人と召使い」について述べてみようと思います。
(2002年6月27日作成 9月7日加筆)
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