ホーム>作品>(11)>(12)>(13)>(14)>(15)>(16)>開けられた扉
「恋文」のひとつのポイントは、開かれた扉でしょう。フェルメール作品において、両側(片側にカーテン)から、中を覗く構図は、珍しいです。私の記憶が正しければ、この作品だけではないでしょうか?扉が描かれること自体珍しいと思います。
中は、多分お風呂場近くの、洗濯場か、洗面所ではないでしょうか?籠の中には、洗濯物があり、濃紺のクッションが、女主人の足もとにあります。わすれては、いけないのは、開かれた扉のすぐ向こうの奥の壁の、結構目立つところにフェルメールのサインが入ってます。ハッキリと書かれたサインに、作家のこの作品に対する思いをみた気がしました。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「地図らしき掛けものの下に、壁のシミが、・・・」(⇒フェルメールの眼・交差する視線・9ページ)多分地図が掛けられていて、湿気の関係で扉は、シミが出ていたと思われます。
ところで、皆さんは、この不思議な構図を、どう思いますか?私は、面白いと思います。
(平成14年6月28日作成)
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