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返事が来ました(2)

損保ジャパン美術館から、2回目の返事が来ました。下記に、その内容を掲載します。

損保ジャパンの大○です。夜分遅くに申し訳ありません。
前谷先生からご指摘いただきました点、確認いたしました。

    1889年5月22日付けの書簡(592)に描かれたスケッチの形態に従えば、ご指摘のとおり、「三幅対」の向かって右には背景がブルーの《ひまわり》(ミュンヘン、ノイエ・ピナコテーク;フィラデルフィア美術館)、向かって左には背景が黄色い《ひまわり》(ロンドン、ナショナル・ギャラリー;損保ジャパン東郷青児美術館;アムステルダム、ファン・ゴッホ美術館)を配置する方法が、ファン・ゴッホの意図と考えられます。

  シカゴ美術館とファン・ゴッホ美術館は、ノイエ・ピナコテークとフィラデルフィア美術館に展覧会の出品を依頼しております。しかし、作品状態が悪化しているため、作品が空輸を含む長期の送には耐えられないこと、そして、フィラデルフィア美術館の《ひまわり》の場合は、寄贈者のご遺族の意向で、館外貸出しを控えている為、ブルーの背景の《ひまわり》が2点とも、借用が不可能であったと伺っております。

 最初のメールでいただいた前谷先生のご指摘は正しいものであり、上記文章を掲載すべきというご指摘ももっともなことと思います。「ひまわり解説図録」でも右側のひまわりはブルーの背景です。

 本説を採用している方は前谷先生をはじめとして多くの方がいらっしゃるのではないでしょうか。なお、一方で前谷先生もご承知のとおり右側がブルーのひまわりでなく黄色いひまわりであることを述べている方もいらっしゃいます。

 前谷先生からご指摘いただいた点は、真摯に受け止めさせていただきます。また、ゴッホの意図するひまわりではなかったかもしれませんが、出品が非常に難しいとされるひまわりやベルスーズが遠く海を越えて来日し、ベルスーズを挟んで両脇にひまわりが並ぶという貴重な展覧会が開催できることは何よりも意義のあることと思っております。

 なにとぞ前谷先生のご理解を賜りますようお願い致します。

 この文章を読めば、日本人、いえ日本語を理解するほとんどの人は、ゴッホがかなえられなかったことを、日本でかなえた、実現した、と思うはずです。このことも調べればわかるのですから、誇大広告として、訂正するか、その経緯を掲載するべきではないでしょうか?

 「ゴッホが夢見た」というフレーズに関しましてはレトリック上の言葉として何とぞお考えいただけますようお願いする次第です。

 ゴッホが思い描く、または意図していたスケッチのイメージは、一昨年にシカゴ美術館で展示し、今回は、日本で展示されます。このことを、展覧会を企画した私たちや、また前谷先生をはじめとする多くの方々にご鑑賞いただくことを考え、このような表現を使わせていただきました。

 重ねて前谷先生のご理解を頂戴したく夜分遅いとは存じますがメールをお送りさせていただきました。

 11月にはご来館いただけるとのこと、心よりお待ち申し上げております。

(2003年9月5日22時40分)
 
このメールを頂いた時は、何故かかなり頭にきました。そのまま、何もせず、流していこうという意図が見え見えに感じました。そこで、私が送ったメールが下記です。これは、言い過ぎたと、今は後悔しています。

メール有難うございます。
ただ、貴方の返事では、話が一歩も進んでないではないですか!
私が理解しても仕方ないでしょう。

間違った「三幅対」を形成している以上、それに対して何らかの訂正文を出すべきです。

 「ゴッホが夢見た」も間違いなのだから、「100以上前にゴッホが作った夢の『三幅対』を今、日本で・・・」とか変えれば良いじゃあないですか!

損保ジャパンは、そんな美術館なのですか?

私は、このことを正したからと言ってなんの利益もありません。
ただ、貴方の美術館に観に来られる、沢山のお客さんは、間違った知識のままになってしまいます。そのことに対して、恥ずかしいと思わないのですか!

私は、ホームページを持って、そのことをすでに議論しています。
掲示板も観てください。
http://www.at.wakwak.com/~maepi11/
http://8327.teacup.com/maepi11/bbs

そして、よく考えてください。
はっきりとしたことを出せないのでしたら、よく行くひろしま美術館に行って、ことの経緯を話して
相談に乗ってもらいます。
ひろしま美術館にも、『ドービニーの庭』というゴッホの傑作があるので、ゴッホの名誉のためだったら相談にのってもらえると思います。

しかし、それは恥ずかしいことですよ。

何卒宜しくお願いします。

〒722-0032
尾道市西土堂町5−11
前谷 悟
tomonapi@ono.ne.ip

(2003年9月6日9時18分)
完全に頭に血が上った状態で書いていますね!あとから、考えれば、恥ずかしい限りです。しばらくして、後悔していると、下記メールが来ました。

お早うございます。
先週いただきましたメールへのご返答文書を現在作成中です。
もうしばらくお待ち下さい。
よろしくお願い申し上げます。
以上

(2003年9月9日11時28分)

 今後どのように展開するかわかりませんが、私が送ったメールは、名誉毀損で訴えられてもしかたない、よくない内容であったと反省しています。それとは、別に「三幅対」については、さらにゴッホの書簡を読み直し、祭壇画ということも考えると、絶対に同じものが、並ぶのはおかしいと思います。このことは、掲示板にも書きましたが、それぞれ異なる3枚が集まって、一つのものを形成するのが、真意だと思います。


 場合によっては、新聞の投書を出すとか、してみようかと思っています。皆さんのご意見をお聞かせください。


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