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右の窓

 「ギターを弾く女性」のひとつのポイントは、「右の窓」でしょう。


 フェルメール作品で、右の窓は珍しいです。多分これだけなのでは、ないでしょうか?それも、窓が描かれているのではなく、黒いカーテンから光が少し零れている様子から、「ああ窓があるのだなあ〜」と思う程度です。でも、壁に映る影は奇麗に描写されています。

 
 学生時代の暗室を思い出しました。暗室で意中の異性にギターを弾かれて歌われたら、グラっとくるかもしれません(^-^)。
 



マウスポインタを写真の上に載せてみてください。

普通に観られます。

 「フェルメールに珍しく右側に窓の一部が描かれている」(⇒フェルメール論・停滞の時代・131ページ)この右の窓の記載は、調べた中では、ここだけでした。私は、右に窓を取ったことは、フェルメールの新しい試みとして、評価すべきことと思います。ただ、全体に明るいのは、左手側にも窓があると考えるのが妥当でしょう。


(2002年7月8日作成)


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