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手前の果物
窓辺で手紙を読む女の一つのポイントは、この手前の果物です。ここを、クリックされた人は、フェルメール作品の知識が豊富な人です。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
この皿の上の果物(モモとリンゴ)は、イブの堕罪を意味するものだそうです(⇒お勧め本No.2VERMEER・タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・49ページ)。確かに、ベットにこういう形で果物が置かれるのは、不自然で、寓意をあらわすものでしょう。
そうなると、この女性が結婚されていたら、不倫を誘う手紙となるわけですが・・・。さらに、進めると、もし、この手紙を読んで、考えこんでいるとしたら、(昔付き合っていた男性に誘われて、一緒に行きたい気持ちもあるが、今は結婚して家庭もあり、なやんでいる。)というところまで、話が進みます。
あまり、深く考えると大変ですが、それもまた面白いです。言えることは、作者(フェルメール)は、沢山のメッセージを、観る者(私たち)に残してくれた、ということです。そのことを、私たちは、喜ぶべきと思います。そうすれば、作品を楽しめます。
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