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「手紙を書く婦人と召使い」のポイントのひとつは、この「画中画」だと思います。
フェルメール作品では、後期には大きな画中画が描かれるようになって来ます。これは、その一例でしょう。絵を観ると壁の絵に目が行きます。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「壁の絵は、ナイル川に捨てられていた幼子モーゼの発見の様子を描いたものだ」(⇒VERMEER・秘められた憧れ・54ページ)この画中画は、秘められた恋愛関係の暗示を含んでいる。姦通によって身ごもった女性は、「罪の子供」を捨てなければならないということを暗示しています。ということは、今女主人が書いている手紙は、不倫の手紙となります。
(2002年7月4日作成)
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